人が物を持つことに関する表現としては、「お持ちになりますか」というものがあります。
しかしこれは間違えやすいところがある表現です。
お持ちになりますかの用法や、注意点を確かめてみましょう。
「お持ちになりますか」とは?
特定の品物について、手に入れることを希望しているかと問いかける時に使われます。
「お持ちになる」は、持っていくの尊敬語の形です。
「お持ちになりますか」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
顧客に対して自社ののサービス商品などについて、持つかどうか希望するか問う場面があります。
その時に「お持ちになりますか」を使うことが適切です。
これは例えば自社のポイントカード、資料、パンフレット、サービスのおみやげなどが当てはまります。
用いる時は「ポイントカードを」など、何を持つのかを具体的に述べておくのがよいです。
ただしこれは「持っていますか」の意味に受け取られがちなところがあるので、気をつけてください。
またこの表現をより丁寧に「お持ちになられますか」の形にすると、尊敬語が2つ連続する二重敬語になってしまうので注意が必要です。
「お持ちになりますか」を使った例文
・『弊社のポイントカードをお持ちになりますか』
・『パンフレットを無料で配布しておりますが、お持ちになりますか』
「お持ちになりますか」の類語や言い替え
「ご所望なさいますか」は、相手が欲しいと望んでいるか、目上の人物に対して問う意味になります。
「ご所望ですか」とすると、上よりも丁重さを減らして、欲しいと望んでいるかを問うことが可能です。
「ご入用ですか」についても、目上の人に対して必要かどうかを尋ねる時の、敬意を込めた表現となります。
「ご希望でございますか」は、目上に対し、物事を願っているかを相手に問う丁寧な表現です。
「お望みですか」としても、これと同じ意味です。
「必要ですか」は、相手に物事が必ず要るかを尋ねる意味になります。
「お求めですか」は、相手に欲しいかどうか問いかける表現です。
まとめ
人に物を持つことを希望するか尋ねるにあたり、「お持ちになりますか」を使えるのでした。
しかしこれは意味を間違ってしまうことや、丁寧にしようとして二重敬語になることに気をつけてください。
「ご所望」など別の表現を使って言うことも考えてみましょう。