この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「お気をつけください」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「お気をつけください」とは?
「お気をつけください」のフレーズにおける「お気をつけて」は、「注意する、用心する」との意味の「気をつける」に、相手の方に敬意を示す接頭辞の「お」、後ろに助詞の「て」が付けられた表現です。
そして次の「ください」は、「してほしい」との意味の命令表現の「くれ」の尊敬語です。
「お〜ください」で敬語表現を形成しています。
したがって「お気をつけください」のフレーズは、「注意してくれ、用心してくれ」との意味の敬語表現となります。
「お気をつけください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「お気をつけください」のフレーズは、目上の方に「注意してください、用心してください」と注意を促す表現で、何に注意すべきかを添えて、例えば、「お体にお気をつけください」や「段差がありますので、お足元にお気をつけください」等と使われます。
すなわち、「お気をつけください」のフレーズは目上の人を気遣う表現と言えます。
また、このフレーズを「お気をつけてください」と「て」を挿入して使う方が見受けられますが、これは間違いです。
「て」の後ろには動詞の敬語表現を付けて、例えば「足元が悪いので、お気をつけてお帰りください」等と使うのが正しく、補助動詞の「ください」をいきなり付けて使うことは出来ないのです。
間違いやすいので、注意が必要です。
「お気をつけください」を使った例文
・『まだまだ暑さが続きますので、お体には十分お気をつけください』
・『雨で足元が滑りやすくなっているので、お気をつけください』
・『書類に記入時は、以下の点にお気をつけください』
まとめ
「お気をつけください」を相手の方の体調を気遣う言葉として使う場合は、「ご自愛ください」や「お大事になさってください」等と言い換えることが出来ます。
また、広く注意するとの意味で使う場合は、「ご注意ください」や「ご留意ください」、「お気をつけください」のフレーズは、「注意してくれ、用心してくれ」との意味の敬語表現となります。
このフレーズは、目上の方に「注意してください、用心してください」と注意を促す表現で、何に注意すべきかを添えて使われます。