ここでは「お気をつけて行ってらっしゃいませ」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「お気をつけて行ってらっしゃいませ」とは?
「お気をつけて行ってらっしゃいませ」は、その相手がどこかに行くことが分かっている場合に、気をつけて行ってきて欲しいという意味で使われる表現です。
それなりに危ないところに行くためにこのように使うという訳ではなく、ちょっとした挨拶表現だと考えてください。
つまり、どこかに行くと伝えられたので、その返しとして「それではお気をつけて行ってらっしゃいませ」と使うという具合で、どこかに行く相手に対して、定型的に「いってらっしゃい」と言っているのと変わりません。
それを丁寧にした表現で、ビジネスシーンで上司や目上の人がどこかに行くという場合にも口語で直接使うことができます。
「お気をつけて行ってらっしゃいませ」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「お気をつけて行ってらっしゃいませ」は、先のように、ちょっとした挨拶表現だと考えていいでしょう。
丁寧さから、目上の人に使うのに向いており、口語だけでなく、文章でも用いられています。
そちらでは「この連休はご旅行とお聞きしておりますが、お気をつけて行ってらっしゃいませ」などという使い方になり、このような文章をその前に見る(であろう)場合に使われています。
ですが、語尾の「ませ」から少々仰々しくなっている感がある表現のため、「お気をつけて行ってらっしゃってください」とした方がいい場合も多く、こちらの表現も同様に目上の人に使うのに向いています。
それなりにやりとりのある相手であれば、他社の人間に対して使っても問題ありません。
「お気をつけて行ってらっしゃいませ」を使った例文
・『二泊三日になると聞いておりますが、お気をつけて行ってらっしゃいませ』
・『この暑さの中ですので、お気をつけて行ってらっしゃいませ』
「お気をつけて行ってらっしゃいませ」の類語や言い替え
・『どうぞお気をつけて』
このような形でも意味が変わることはなく、口語向けの表現になります。
そちらで「〜行ってらっしゃいませ」や「〜行ってらっしゃってください」とするのはいかにも仰々しいと感じた時には、このように短く使うといいでしょう。
この形でも失礼になることはなく、どこかに行くという相手に対して用いる返しの挨拶として、十分に丁寧な使い方になっています。
まとめ
「お気をつけて行ってらっしゃいませ」は、どこかに行く相手に対して用いる定型的な挨拶表現です。
危ないことがあるかも知れないという意味で使う訳ではなく、「いってらっしゃい」を丁寧にして用いている表現だと考えていいでしょう。