ここでは色々な場面で使われる「お気を付けください」という表現について、詳しく見ていきます。
「お気を付けください」とは?意味
「お気を付けください」は、「注意してください」と置き換えることができる表現です。
つまり、注意喚起の1つだと考えていいでしょう。
ですが、そこまで強い注意や警告という訳ではなく、気にしておいた方がいいという程度の場合によく用いられます。
だからと言って、あまり気軽に使うと余計な注意を促すことにになってしまう場合もあるので注意が必要です。
この後に「ませ」とつけて、「お気を付けくださいませ」とするともっと丁寧になりますが、よりかしこまった表現にもなってしまうため、使う相手を選ばないといけません。
ビジネスの場では社内の人間であればそこまで丁寧にする必要はなく、主に社外のあまり親しくない人に向けて使われます。
「お気を付けください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「お気を付けください」は、口語ではそのまま読めばいいだけですが、メールなどの文章では「お気をつけください」とするのが普通です。
無理に「付け」と漢字にすることはなく、そうしてしまうとおかしいとまではいかないものの、少し違和感のある文章に見えてしまうことがあります(そのため、以下「お気をつけください」と表記します)。
また、丁寧にするには先のように「お気をつけくださいませ」とするものですが、その後ろに「お願いいたします」とつけて、「お気をつけくださいますよう、お願いいたします」とすると更に丁寧度が上がります。
ただし、全ての場合でそれが一番丁寧だという訳ではなく、場面によってはそうとは使えないことがあります。
1つ例を挙げると、「風邪をひかないようにお気をつけください」を「風邪をひかないようにお気をつけくださいますよう、お願いいたします」などとしてしまうと、妙な日本語になってしまうので気をつけてください。
「お気をつけください」を使った例文
・『その先は道が細くなっているのでお気をつけください』
・『午後から雨が降ってくるという予報なので、外出にはお気をつけください』
「お気をつけください」の返答や返信
相手から「お気をつけください」と使われた際には、それに対して何かしらの返答をするべきですが、前述のように、それほど強い注意や警告といった意味はもたない表現のため、無理に返す必要はない場合も多いです。
例えば、「風邪をひかないようにお気をつけください」と言わば社交辞令のように使われたような時がそれに当たり、これに対して「お気遣い、ありがとうございます」のように返せないこともありませんが、そこまでする必要もない場合がほとんどです。
本当に注意を促すような場合には、この表現ではなく、そのまま「注意してください」といったようにストレートに使われることが多いです。
まとめ
「お気をつけください」は、軽い注意喚起として用いられる場合が多い表現です。
それに対して無理に返答することはない場合も多く、社交辞令として使われることもあるので、本当に注意を促す時にはあまり向かないと覚えておきましょう。