この記事では、ビジネスシーン使われることの多い「お貸しいただきありがとうございます」の表現について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「お貸しいただきありがとうございます」とは?
「お貸しいただきありがとうございます」における「お貸し」は、「貸す」の連用形の「貸し」に敬意を表す接頭辞の「お」が付けられた言葉です。
また、次の「いただき」は助動詞で「もらう」の謙譲表現である「いただく」の連用形です。
「お〜いただく」で、敬語表現を形成しています。
そして、最後の「ありがとうございます」は、言うまでもなく感謝の気持ちを表現する「ありがとう」の丁寧な表現です。
したがって、「お貸しいただきありがとうございます」とは、「貸してもらいありがとう」の丁寧な敬語表現となります。
ちなみに、「貸す」の対語の「借りる」を使って「お借りできて感謝の言葉もございません」としても、ほぼ同義の表現となります。
「お貸しいただきありがとうございます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「お貸しいただきありがとうございます」に使われている「貸す」は、一般的にはお金や物品や労力などを、一時的に無償もしくは有償で利用させることを意味します。
しかし、ビジネスシーンでは、お金を貸す意味で使われることは少なく、事務用品等の物品や、資料や、手助けの労力や知恵に対してよく使われます。
また、このフレーズは敬語表現であり、目上の人に対して事務用品や手助けの肉体的労力を貸してほしいと言うことは少なく、主に資料や知的労力と言える知恵を貸してもらったことに対する感謝の表現に使われることが多いと言えます。
「お貸しいただきありがとうございます」を使った例文
・『課題に対する対処方法のお知恵をお貸しいただきありがとうございます』
・『貴重な資料をお貸しいただきありがとうございます。参考にさせていただきます』
・『皆さんのお力をお貸しいただきありがとうございます。お蔭で何とかイベントを成功裏に終えられそうです』
「お貸しいただきありがとうございます」の類語や言い換え
「お貸しいただき」は「お貸しくださり」と言い換えることが出来、また「ありがとうございます」「感謝いたします」や「感謝申し上げます」と言い換えることが出来ます。
したがって、「お貸しいただきありがとうございます」は「お貸しくださり感謝いたします」や「お貸しいただき感謝申し上げます」等と言い換えることも可能です。
まとめ
「お貸しいただきありがとうございます」とは、「貸してもらいありがとう」との意味の丁寧な敬語表現です。
ビジネスシーンでは、目上の人から参考となる資料や、課題解決のための知恵を貸してもらったお礼の言葉としてよく使われるフレーズです。
