「お貸しします」とは?
仕事の上での会話やメール文におけるこの語句の使用方法や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「お貸しします」とは?
このフレーズは、何かをある期間、相手に使わせることを意味します。
「貸す」というのは、自分の物(所有物やお金など)を一時的に使用させること、あるいは使用する権利を与えることの意です。
例えば、近所の人がちょっと遠くに買い物に行くために自分の自転車を使わせたり、帰りのタクシー代を友人が持っていなかったので現金を貸したりすることです。
このフレーズは「貸す」を丁寧な表現にした言い回しで、「貸す」に謙譲の意の接頭辞「お」を付加し、「する」の連用形「し」と丁寧語の「ます」を語尾に付けた敬語です。
「お貸しします」の仕事の上での会話やメール文における使用方法や、使うときの注意点
このフレーズは上述した通り敬語ですが、敬語レベルはあまり高くありません。
よって、社内で目上の人には使えますが、社外の取引先などの人に対しては少々不適で、社外の場合はより丁寧な表現を選んだ方がよいでしょう。
例としては「お貸しいたします」などが挙げられます。
なお、このフレーズの元の動詞「貸す」を使用するケースは相手が個人であることが前提で、会社やお店などが商品やサービスを貸す場合は「貸し出す」という語句を使用しますので注意してください。
「お貸しします」を使った例文
・『このパソコンは1週間の期限付きでお貸しします』
・『今月怪我のために仕事に行けなかった彼にお金をお貸ししました』
「お貸しします」の類語や言い替え
このフレーズの類語や言い換え語としては、「貸与します」「貸し出しします」などがあります。
敬語レベルを上げた言い回しとして「お貸しいたします」にも言い替えることが可能です。
その他として、「ご提供します」「お譲りします」「差し上げます」などもありますが、意味合い的には貸与というよりも与えるといったニュアンスが強い語句が多いようですので、一時的に預けるというニュアンスのこのフレーズとは少し意味合いは異なります。
まとめ
このフレーズは、こちらが貸す側なのでこの時の立場上は相手より上のような感じになりますが、上から目線的な態度ではなく、敬意を込めて貸す際に使われる言葉です。