どんな行動をするにしても、きっかけはとても重要です。
「きっかけに」との表現も使われますが、これはどんな状況で使っていくべきなのか、言い換え語は何があるかなどについて確かめてみましょう。
「きっかけに」とは?
物事を始めるための手がかりや原因を意味する「きっかけ」を用い、それを機として行動に移すことについてを話すための表現です。
「きっかけに」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
何かの行動を起こしていくためには、きっかけが関わっていることが多々あります。
ビジネスに関してもスピーチや人との会話で、何を手がかりに今の仕事に就いたか、何が理由で成功を掴んだことがあるかなどを話す際に、「きっかけに」を用いることができるでしょう。
そのきっかけとは何か、いつあったか、誰が関係するか、そのきっかけからどうなったかを含めると、より話に具体性が増していくことになります。
「失敗をきっかけとして」など、相手を励ます時にも使うことは可能です。
ただし「きっかけ」は柔らかい表現であるため、敬語の中で使う場合は若干硬い言葉に言い換えた方が良い場合もあるかも知れません。
「きっかけに」を使った例文
・『以前の仕事を辞めた頃、街で偶然に先輩に出会ったことをきっかけに、今の会社に入ることができました』
・『今回の失敗は残念なことでしたが、より良いものを作るきっかけにできるのではないでしょうか』
「きっかけに」の類語や言い替え
「契機に」は、物事にあるきっかけや動悸を意味する表現であり、敬語の中でもよく使われます。
「転機に」は、別の状況に移るきっかけを意味する言葉です。
「呼び水に」の場合、本来はポンプの水が出ない時に、別の水を入れることにより汲み出せるようにすることが「呼び水」であり、それが転じてあることを引き出すきっかけを意味する表現となります。
「手がかりに」は、本来は手を掛けるところを意味しますが、次の行動の拠り所の意味もある表現です。
「起爆剤に」は、爆発させるための薬剤「起爆剤」を用いた表現で、これもきっかけの意味を持っています。
まとめ
何らかの行動に移していくことを人に話す時に、「きっかけに」を使うことができるのでした。
これを用いるなら、きっかけが何だったか、いつ、誰が関係し、どうなったかなどを含めることが大切です。
また敬語の中では「契機に」などの、若干硬めの表現を選んでみるのもおすすめします。