ここでは「こちらの方」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「こちらの方」とは?
「こちらの方」は、読み方によって意味が変わります。
まず、「こちらのほう」と発音する場合で、いくつかがある中で「私はこちらの方にします」と何かを選ぶような場合に向いている使い方です。
この例のように、「こちら」とそれを指し示す用い方になることが多く、「これ」や「それ」と言い替えられると考えていいでしょう。
もう1つは、「こちらのかた」と発音し、「こちらの方が○○さんです」と丁寧に人を誰かに紹介する場面でよく使われる用い方です。
「こちらの方が○○さんですか」といった疑問系にしてもよく、どちらも使い方から口語向けの表現ですが、文章でも使われることがあります。
「こちらの方」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「こちらの方」は、先のように文章で使うにはあまり向いていませんが、「こちらの方がいいと彼が言っていた」と小説などの中で誰かのセリフの1つとして用いられるような場合や、いくつかの選択肢がある中で「考えた結果、こちらの方にしました」のように使うことがあります。
「こちらのかた」と発音する方も、セリフなどで文章で用いられることがありますが、そう多いケースではなく、ほとんどが口語で使われています。
文章で見掛けた際にどちらの方なのかは人を指しているかどうかで簡単に判断できるので、間違えることはないでしょう。
「こちらの方」を使った例文
・『そちらも悪いとは思いませんが、こちらの方が気に入っています』
・『こちらの方が先日お話しした○○さんです』
「こちらの方」の類語や言い替え
・『この方』
「こちらの方」を何かを指してそれを選択するといった使い方をする場合、こう言い替えても一緒です。
元の「こちらの方」よりカジュアルなので、無理に丁寧に必要がない場合にはこのように用いた方がいいでしょう。
ただし、ビジネスシーンには向いていないので注意してください。
まとめ
「こちらの方」は、何かを指し示してそれだと使う場合と、その人が誰だと使う用い方があります。
どちらも口語向けで、文章ではそれほど使われていませんが、その場合にも意味が変わることはなく、両方の使い方ができます。
