「この後に及んで」とは?
ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈していきます。
「この後に及んで」とは?
「この後に及んで」とは、ビジネス上で使う会話やメールなどにおいて「この段階に至ってもなおのこと」あるいは「せっかくここまでたどり着いたにもかかわらず」などという意味合いで使われている表現です。
ビジネス上では本来は異なる企業や組織などと協力してひとつの事業や任務などに取り組んでいくのが一般的な流れとして知られていますが、関係各所で支え合いながら進めていく必要がある業務や作業などにおいて、最終段階に入ってから極めて処置しにくい問題が発生してしまったり、完了するまでもう一歩のところで不具合や不備などが生じてしまった場合などに使用されています。
「この後に及んで」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「この後に及んで」とは、「最終コーナーに差し掛かった大切な局面において」もしくは「今の今になって」などという意味合いで使われている言い回しです。
取引や事業などを執り行っていく過程においては、毎日のように発生する業務上の不具合や欠陥、ないし障害などに対応していく必要が出てきますが、計画中の事案などを取り扱っていく流れの最終段階で大きな問題点が発覚したり、もう少しで終わりそうなところで修正が非常に困難であるような欠損が認められた場合などに用いられている文言です。
また、この難局を乗り越える対応方法やその後の展望などについても同時に述べておけば、相手に与える印象は一層丁寧なものになります。
「この後に及んで」を使った例文
・『この後に及んで大変恐れ入りますが、明日行われる予定の打ち合わせにおける開始時間をご変更いただくことは可能でしょうか』
・『明日の店舗改装オープン初日を迎えるこの後に及んで、まだ売場の準備が完全に整っていないのは非常に厳しい状況ですね』
「この後に及んで」の類語や言い替え
・『いよいよ差し迫っているにもかかわらず』
・『このような大事な場面で』
・『今更遅いとは存じておりますが』
まとめ
「この後に及んで」とは、ビジネスシーンにおいて「今頃になって」または「こんな時局においても」などという意味合いで使われている表現です。
このフレーズを使用する際にはもっている意味やニュアンスなどを十分理解した上で、その時の場面や状況などに応じてうまく使いこなしましょう。