ここでは「この話はなかったことに」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「この話はなかったことに」とは?
「この話はなかったことに」は、それまでにしていた話を最初からなかったにしたいという意味から用いる表現です。
ビジネスシーンにおいて商談がまとまらなかったような場合によく使われており、「では、この話はなかったことにしたいと思います」のように用いられます。
双方が譲らなかったためにそうなったしまったといった場合が多く見られますが、それ以外の理由からそうしたいと使うこともあり、例えば、もう必要がなくなったといったそれから、「申し訳ありませんが、この話はなかったことにしていただけますか」などとも用いられています。
「この話はなかったことに」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「この話はなかったことに」は、それまでの話を全部なかったことにしたいという意味になります。
そのため、それなりに話がすすんでいる状態で用いられる表現です。
よって、まだそれほどすすめていない話に対して使うには向いておらず、その時には「一度話を最初に戻しまして」のような表現の方が合っています。
この表現を使うとなると、それ自体が相手に失礼になってしまうことがありますが、そうしなければいけないほど話がこじれてしまった、合わなくなったといった場合に用いられるので、それもやむなしと考えて使う表現になります。
「この話はなかったことに」を使った例文
・『条件の面でどうしても折り合いませんので、この話はなかったことにさせていただきたく思います』
・『こちらの都合で大変申し訳ありませんが、この話はなかったことにさせてください』
「この話はなかったことに」の類語や言い替え
・『この話は白紙に戻して』
こちらの「白紙」という表現を使っても、同じ意味で用いることができます。
「一度この話は白紙に戻して、最初から考え直したいと思います」などと同様に使われており、ビジネスではこのように使った方が締まって見えることが多いので、元の「〜なかったことに」よりよく見聞きする表現です。
まとめ
「この話はなかったことに」は、それまでの話を全てなかったことにしたいと考えて用います。
このように使うこと自体が失礼になってしまう場合がありますが、それも仕方がないと考えて使うことになり、それだけのことがあったために用いる表現になります。