手紙や年賀状などの挨拶状を出すとき、相手の家族の呼び方はどうすればよいでしょうか。
「ご家族の皆様」で正しいのでしょうか?詳しく見てみましょう。
「ご家族の皆様」とは?
「ご家族の皆様」は、相手の家族の呼び方の一つです。
例えば、家族ぐるみでつきあいのある相手に年賀状などを送る際、相手の家族にも内容を伝えたい場合には、年賀状なら「ご家族の皆様のご多幸を心からお祈り申し上げます」のように使います。
「ご家族の皆様」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
では、「ご家族の皆様」はどう使うのが正しいのでしょうか。
個人宛の手紙、文書の構成は、①頭語(拝啓、謹啓など)②時候の挨拶③相手の繁栄を喜ぶ言葉または感謝の言葉、相手の安否を尋ねる言葉、自分の現状を伝える言葉④本文⑤結びの言葉、となります。
「ご家族の皆様」は②および③の部分で使われます。
例えば『夜風に秋の気配を感じられる今日この頃、ご家族の皆様におかれましては変わりなくお過ごしのことと存じます』のように使います。
この場合も相手一人ではなく、「ご家族の皆様」全員がその後お変わりなくお過ごしでいらっしゃるであろうと思いますという意味になります。
文書やメール、挨拶状、もちろん会話の中でも使います。
親しい間柄の中でのメールや手紙の中では、書き出しを「〇〇様、ご家族の皆様」とだけにして、簡単な時候の挨拶、続けて本文という構成にしてもよいでしょう。
「ご家族の皆様」を使用した例文
『ご家族の皆様には、お健やかにお過ごしのことと存じます』
『ご家族の皆様にはまずますお元気でお過ごしのことと、お喜び申し上げます』
『ご家族の皆様のご健康をお祈り申し上げます』
「ご家族の皆様」は時候の挨拶のあとに、相手の家族あてに繁栄を喜ぶ言葉、感謝の言葉、安否を尋ねる言葉を続けるときに使います。
年賀状や暑中見舞い、寒中見舞いなどで使われることが多い表現です。
「ご家族の皆様」の類語や言い替え
では、「ご家族の皆様」を別の言葉で言い換えるならばどのようなものがあるのでしょうか。
「ご家族の皆様」の代わりに「御一同様」や「ご一家様」、また省略した形で「ご家族様」が使われることがあります。
宛名を個人とその家族あてにしたい場合「ご家族様」を個人宛ての名前の下に書くようにします。
まとめ
「ご家族の皆様」は、手紙や文書、メールにおいて送りたい相手個人だけでなく、相手の家族にも同じ内容を伝えたいときに使うフレーズです。
年賀状や暑中見舞いなどにおいて、相手本人だけでなく、相手の家族も同様に変わったことはないか、などを尋ねるために時候の挨拶に続けて使われます。