ここでは「ご猶予を賜りますようお願いいたします」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご猶予を賜りますようお願いいたします」とは?
「ご猶予を賜りますようお願いいたします」は、何かの時間や期日を延長して欲しいという解釈になります。
「猶予」は「ゆうよ」と読み、「納品までに数日のご猶予を賜りますようお願いいたします」と使った時には、納品までにもう何日か期日が欲しいという意味になります。
この表現だけでは具体的な時間や日数には言及していないため、それをつけて使うことが多く、先のような数日といったアバウトな用い方だけでなく、「2日ほどご猶予を賜りますようお願いいたします」などとそれをしっかりと決めた使い方もできます。
ビジネスシーンではそのように具体的にどれくらい延長して欲しいのかをはっきりさせて用いることが多く、同様の意味で使う表現の中でもとても丁寧な使い方で、主にメールなどの文章で使われています。
「ご猶予を賜りますようお願いいたします」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご猶予を賜りますようお願いいたします」は、少々柔らかくして「ご猶予をいただけますようお願いします」のように用いられることも多いです。
ビジネスシーンでは堅い表現を使えばいいというものでもなく、その場面や相手によってはそういった形の方が適していることもあるので、場合によってそのように変化させることも考えて用いてください。
そして、この表現を使って相手に何かの期日の延長をお願いしたとしても、必ず聞いてもらえるという訳ではないことも併せて覚えておきましょう。
あくまでお願いになるので、内容によってはそのままでは通らないこともあります。
尚、「猶予」は「いざよい」とも読める漢字で、そのように読むと満月の翌日の月のことになりますが、一般的にそちらの「いざよい」は、「十六夜」と表記するのが通常なので、ここではその読み方は気にしなくて構いません。
「ご猶予を賜りますようお願いいたします」を使った例文
・『航空便の到着が遅れておりまして、もう1週間ほどご猶予を賜りますようお願いいたします』
・『機材のトラブルのため、あと30分ご猶予を賜りますようお願いいたします』
「ご猶予を賜りますようお願いいたします」の類語や言い替え
・『お時間をいただけますようお願いいたします』
この表現の「猶予」は期日の延長のことになるため、それを「お時間」としても解釈としては一緒になります。
「時間」そのものではなく、日数ともとれる使い方なので、「2日ほどお時間をいただけますようお願いいたします」といった使い方をしても問題ありません。
まとめ
「ご猶予を賜りますようお願いいたします」は、何かの時間や期日がもう少し欲しいという意味で使われる表現です。
ここまで丁寧にはせずに使うことも多く、要は「猶予が欲しい」と表すことができれば意味としては一緒なので、場合によって形をうまく変えて使ってください。