この記事では、「ご同情に堪えません」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「ご同情に堪えません」とは?
「ご同情に堪えません」は、深い悲しみに見舞われた人に対して、共感する気持ちを伝える丁寧な表現です。
「ご同情+に+堪えません」で成り立っている語で、「ご同情」の「ご」は美化語の接頭辞、「同情」は「他人の不幸や苦悩を、自分のことのように思いやっていたわること」、「に」は接続助詞、「堪えません」は「堪える」の未然形「堪え」+丁寧語「ます」の否定形「ません」が付いて「ある感情が湧き上がってきて抑えられない」、全体で「相手の不幸や苦悩を思いやり、いたわる感情が湧き上がってきておさえられない」の敬語表現になります。
「ご同情に堪えません」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご同情に堪えません」は、相手の家族や身近な人が亡くなった時、事故や災害に見舞われた時、病気で苦しんでいる時、死ぬほど辛い思いをしている時などに使われます。
相手に対して深いあわれみや思いやりの気持ちを表す言葉です。
丁寧な表現ですが、「同情」は上から目線で嫌がる人もいますので、目上の人に対しては言い換え表現も覚えておきましょう。
「ご同情に堪えません」の正しい文章表現
「ご同情に堪えません」の正し文章表現は以下の通りです。
・『ご心痛拝察するに余りあることでございます』
非常に丁寧な表現のひとつを紹介します。
「ご心痛」の「ご」は尊敬語・美化語の接頭辞、「深く思い苦しむこと」、「拝察」は「推察することをへりくだっていう語」、「余りある」は「その心情がどれほどのものか想像する範囲を超えている」、「ございます」は動詞「ある・いる」の丁寧語「ござる」の連用形「ござり」に、丁寧語「ます」が付いた「ござります」の音変化、全体で「深く思い苦しむことを視察するのは想像する範囲を超えている」の敬語表現になります。
「ご同情に堪えません」を使った例文
「ご同情に堪えません」を使った例文は以下の通りです。
・『ご遺族の皆様の悲しみを拝察し、ご同情に堪えません』
・『地震に被災された方がのご心痛を思い、ご同情に堪えません』
・『ご家族を亡くされた○○様のご心痛を思い、ご同情に堪えません』
「ご同情に堪えません」の類語や言い替え
「ご同情に堪えません」の類語や言い替えは以下の通りです。
・『心中お察しいたします』
・『胸中お察しいたします』
・『ご心労いかばかりかとお察し申し上げます』
まとめ
今回は「ご同情に堪えません」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。