この記事では、ビジネスシーンで使われることのあるフレーズの「ご家族の皆様の安否はいかがでしょうか」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「ご家族の皆様の安否はいかがでしょうか」とは?
「ご家族の皆様の安否はいかがでしょうか」における「ご家族」は、「家族」に相手の方に敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉で、「皆様」は「全員」を意味する「皆」に敬称の「様」が付けられた言葉です。
また、次の「安否」とは「無事かどうかということ」を意味する言葉です。
「安否」の「安」は「安全」を指し、「否」は訓読みでは「いな」なので、「安全か否か」との意味になり、言い換えること「無事かどうかということ」になるのです。
最後の「いかがでしょうか」は「どうでしょうか」の丁寧な表現です。
したがって、「ご家族の皆様の安否はいかがでしょうか」のフレーズは、「家族の皆は無事ですか、どうでしょうか」といった意味の敬語表現となります。
「ご家族の皆様の安否はいかがでしょうか」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご家族の皆様の安否はいかがでしょうか」のフレーズは、相手の方の家族の「安否」をダイレクトに質問し、確認する表現です。
ここで「安否」を確認するシーンとしては、甚大な被害が予測される台風等の自然災害に対して、無事に安全な場所に避難できているか等を尋ねる場合があります。
こうした場面では、このフレーズは、「水害やがけ崩れが発生しているようですが、ご家族の皆様の安否はいかがでしょうか。
無事に安全な場所に避難されているでしょうか」等と使われます。
緊急事態なので、ダイレクトに「安否」の言葉を使って状況を確認しているのです。
また、「安否」確認は、広い意味では長くご無沙汰している方に、久しぶりに手紙やメールを出す際や、暑中見舞いや寒中見舞いで、時候の挨拶と共に、先方の安否を気遣い、尋ねる場合もあります。
しかし、この場合にはダイレクトに「安否はいかがでしょうか」と尋ねるようなことはなく、「いかがお過ごしでしょうか」や「お元気にお過ごしでしょうか」等の表現が使われます。
以上の通り、広い意味での「安否確認」は、自然災害等の緊急時と、平時に健康を尋ねる二つのケースがあり、前者の場合にのみ「安否はいかがでしょうか」といったダイレクトに「安否」の言葉を使った問いかけがされると言えます。
「ご家族の皆様の安否はいかがでしょうか」を使った例文
・『河川の氾濫やがけ崩れ等の甚大な被害が報道されていますが、ご家族の皆様の安否はいかがでしょうか』
・『猛烈な台風が接近しているようですが、ご家族の皆様の安否はいかがでしょうか』
ご家族の皆様の安否はいかがでしょうかの類語や言い換え
緊急時に使われる「ご家族の皆様の安否はいかがでしょうか」のフレーズは、「ご家族の皆様はご無事でいらっしゃるでしょうか」や「ご家族の皆様はご無事でしょうか」等と言い換えることが出来ます。
まとめ
「ご家族の皆様の安否はいかがでしょうか」のフレーズは、「家族の皆は無事ですか、どうでしょうか」といった意味の敬語表現です。
このフレーズは、自然災害等の緊急時に、相手の方やその家族等の無事を尋ねる表現です。
