この記事では、ビジネスシーンでよく使われる言葉の「ご復興」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「ご復興」とは?
「ご復興」の読みは「ごふっこう」で、「いったん衰えたものが、再びもとの盛んな状態に戻ること」を意味する「復興」に、敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。
ちなみに、「復興」の「複」の漢字には「もとの状態に戻る」との意味があり、また「興」の漢字には「勢いづく」や「盛んになる」との意味があります。
したがって「復興」は先の意味となるのです。
「ご復興」の言葉は、敬意を表す接頭辞が付けられているので、相手の方の会社等に対して「復興」に関することがらを述べる際に使われる言葉だと言えます。
「ご復興」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご復興」は、相手の方の会社が地震や水害等の自然災害に遭い、大きな被害を受けた際に、そのお見舞い文でよく使われる言葉です。
例えば、「台風の水害で甚大な被害を受けられたとのこと、お見舞い申し上げます。
一日も早いご復興を心より祈っております」等と使われます。
「復興」に似た言葉に「復旧」との言葉があります。
「復旧」は、「被害や障害を修復して従前の状態や機能を回復すること」を意味し、ニュアンスが「復興」とは異なります。
具体的に工場が台風の水害により被害を受けた例で、「復旧」と「復興」の違いを説明します。
機械の一部が水に浸かり動かなくなったものの、機械の部品交換等で修理できるようなレベルの場合は「復旧」を使います。
しかし、多くの機械が修理できるレベルではなく、買い替えが必要で、また建屋も大きな損傷を受けているような場合には、工場の移転や事業の在り方を根本的に見直す必要が生じます。
そんな状態から再び盛況な会社に戻ることを指す際に、「復興」が使われるのです。
「ご復興」を使った例文
・『一日も早いご復興を心よりお祈り申し上げます』
・『台風による被害をお見舞い申し上げますと共に、早期の復興をお祈りいたします』
「ご復興」の類語や言い換え
「ご復興」の類語としては「ご再興」や「ご復活」が挙げられます。
また「ご復旧」も類語ですが、ニュアンスに違いがあるのは、先に説明した通りです。
まとめ
「ご復興」の言葉は、「いったん衰えたものが、再びもとの盛んな状態に戻ること」を意味する「復興」に、敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。
相手の方の会社が自然災害で甚大な被害を受けられた際に、そのお見舞いの文章でよく使われるフレーズです。