人からの助言をもらうことに関わる表現には、「ご忠告を賜り」があります。
これは非常にうやうやしい表現で、意味を知って使うことが大切です。
ご忠告を賜りの意味や使い方をご紹介します。
「ご忠告を賜り」とは?
目上の人から悪い所を指摘してもらうことの意味をもちます。
「忠告」は真心をもって他人の欠点や失敗を指摘し戒める意味であり、「賜り」は目上の人からいただくとの意味です。
「ご忠告を賜り」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
会社の上司や取引先の人物などから、助言をもらう機会があります。
自分の仕事に落ち度があるので、目上の人に忠告をもらいたい場合もあることです。
そのような状況で「ご忠告を賜り」を使うことができます。
これによって相手に対して敬意を込めて、感謝を伝えたりお願いができるでしょう。
対面や手紙などで感謝を伝える場合は、ご忠告を賜りの後に「ありがとうございます」など感謝の言葉を続けた後、「今後も精進いたします」など定型的な表現を続けるのが良いです。
一方で忠告をもらいたい時には、この表現の後、「ますよう、お願い申し上げます」など適切なお願いの言葉を続けます。
ただしこの表現は堅苦しくなり過ぎる向きもあるので、場面によって言い替えを考えてみてください。
「ご忠告を賜り」を使った例文
・『私のためにご忠告を賜りありがとうございます。頂戴した言葉を肝に銘じ、今後も精進いたします』
・『◯◯様からのご忠告を賜りますよう、お願い申し上げます』
「ご忠告を賜り」の類語や言い替え
「ご忠告をいただき」は、賜りと述べるより柔らかな表現ですが、敬意がこもっています。
「ご助言をいただき」は、助けとなる言葉をもらうとの意味です。
「戒めていただき」は、前もって注意をしてもらうことを表します。
「注意していただき」は、気をつけるように言ってもらうことです。
「ご金言をいただき」は、手本とすべき優れた言葉をもらうことを表します。
「アドバイスいただき」の場合は、助言をもらうことを意味する、カタカナ語を使ったカジュアルな表現です。
まとめ
目上からの忠告に対して感謝したり、助言をもらいたいような時、「ご忠告を賜り」を使うのが良いです。
ただし堅苦しくなり過ぎるのが気になります。
「ご忠告をいただき」など、別の柔らかな表現も検討してみましょう。