ビジネスにおいて意思確認は最も大切な行為の一つですが、そのような場面で使われる言葉が「ご意思」です。
ビジネス用語の「ご意思」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。
「ご意思」とは?
「ご意思」とは、「何かしようと思う気持ちの丁寧な言い方」という意味で使われているビジネス表現です。
生物が動作する時、その動作の直接的な原因となる心の動きを「意思」といいます。
物事に対する意欲や行動の源になる欲望など行動を引き起こすきっかけになる心の動きが意思であり、他人の意思に対して敬意を持って示す言い方が「ご意思」です。
ビジネスではさまざまな内容を契約として記録しますが、契約は常に自由な意思に基づいて行われる基本ルールです。
誰かに強制されたり無理やり追い込まれたりしているのではなく本人の意思でそのようにしていることを確認する時、相手に対し敬意を持って意思を指し表す意味で使う表現が「ご意思」です。
「ご意思」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
人の意思に対して使う敬意表現なので自分自身の意思に対しては使いません。
相手がどのような考えや思いを抱いているのか確認する時や決定や判断がどのようになるのか尋ねる時など、相手の意思に対してのみ使える表現です。
個別具体的な考えや意見ではなく人の心の働き全体に対して用いるのが正しい使い方です。
「ご意思」を使った例文
・『ご本人様のご意思であるのならば問題ありません』
・『契約書本人のご意思が確認できるまで契約は保留になります』
・『来年からどのようになさりたいのか本人のご意思をうかがう』
「ご意思」の類語や言いかえ
「ご意向」は曖昧さも含めて近い意味合いで使われる表現です。
「ご意見」「ご希望」「ご判断」はやや具体性を高めた言い方です。
「ご存念」「お考え」を使うとさらに敬意が高まります。
まとめ
「ご意思」は契約書の確認などで用いられる表現です。
重要な場面で使う表現なので覚えておきましょう。