ビジネスシーンで、丁寧な言葉遣いをすることはとても大切です。
その中で今回は、「ご意見を頂戴しました」という文言について解説していきたいと思いますので、皆さまのビジネスシーンで役立てていただけたら幸いです。
「ご意見を頂戴しました」とは?
「ご意見を頂戴しました」とは、「意見を貰いました」という意味合いの言葉です。
「頂戴しました」とは、「貰った」の謙譲語です。
ちなみに、謙譲語とは、相手に敬意を表したい時に、自分の立ち位置を下にして、相対的に相手を上の立ち位置にすることによって相手に敬意を表する言葉遣いです。
謙譲語を使う条件として、その行動の主語が自分にあることが挙げられます。
今回の場合、意見を貰うのは自分ですので、「ご意見を頂戴しました」となるわけです。
「ご意見を頂戴しました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使う時の注意点
「ご意見を頂戴しました」の使い方としては、敬意を表したい相手から意見を、自分や自分の会社が貰った時に、そのことを第三者に伝える際に使います。
例えば、自分の会社の顧客や取引先などから、自分や自分の会社に対して意見が寄せられた時などに使うフレーズになります。
また、顧客や取引先だけでなく、自分の会社内においても目上の人から意見を貰った時は「ご意見を頂戴しました」という言い方をします。
誰から意見を貰ったのか、意見を貰ったことを誰に対して伝えるのか、その場その場の状況で敬意を表する相手は会社内の人間であったり、会社外の人間でもあったりということです。
また注意点として、ニュアンス的な問題ですが、「頂戴する」という言い方は、貰ったことによって自分がうれしいとか、喜ばしい気持ちを表している表現でもあります。
ですから、例えば、「クレームを頂戴する」という言い方よりは、「クレームを頂く」という言い方の方が違和感なく使うことができます。
ですが、もしどちらを使えば良いか迷った時には、「頂きます」とする方が良いでしょう。
「ご意見を頂戴しました」を使った例文
・『お客さまからご意見を頂戴しました』
・『社長からご意見を頂戴しました』
「ご意見を頂戴しました」の類語や言い替え
「ご意見を頂戴しました」を言いかえるとすれば、「ご意見を頂きました」とか「ご意見を賜りました」というものが挙げられます。
まとめ
ここまで「ご意見を頂戴しました」について説明してまいりましたが、参考になりましたか。
使う場面やその時の自分の気持ちなど、その場その場の状況に合わせて敬語を使っていくことが大切です。