失敗や間違いに関連して使うビジネス用語として「ご愛嬌ということで」という言い回しがあります。
やや古いイメージがある言葉ですが「ご愛嬌ということで」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。
「ご愛嬌ということで」とは?
「ご愛嬌ということで」とは、「可愛らしいところとみなして許してほしい」という意味で使われているビジネス表現です。
思わず笑ってしまうような可愛らしさやにこやかさのことを「愛嬌」と言います。
一般的には女性や子供など無邪気な可愛らしさに対して用いられる表現です。
「ご愛嬌ということで」は「愛嬌ということにしてほしい」という意味で使われている言葉です。
単体だと意味が分かりませんがこの言葉は間違いや失敗をなかったことにしてほしい時に使います。
本来なら非難の対象になるべき間違いや失敗を思わず笑ってしまうような愛嬌という扱いにして大事にせず許してほしい、という意味合いで使います。
いわゆるビジネス表現の一種ではありますが深刻な言葉ではなく、気軽に使う軽口のような言い回しです。
「ご愛嬌ということで」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
ミスを見逃す表現なので本来はあまり使うべきではありません。
軽口のように使う言葉であり本気ではなくちょっとしたジョークやウィットのようなニュアンスで使うのが正しい用法です。
使えるのはささいな失敗限定であり見逃せば大事になるような重大な間違いには当然使えないので気をつけてください。
「ご愛嬌ということで」を使った例文
・『いくつかミスはありますがご愛嬌ということでお見逃しください』
・『急いで作ったので雑なところもありますがご愛嬌ということでよろしくお願いします』
・『勢い余ってたくさん発注してしまいましたがご愛嬌ということでお許しください』
「ご愛嬌ということで」の類語や言いかえ
本来の意味とは違い楽しみを見いだすという意味では「一興」という表現があります。
「座興ということで」も物事を遊びや楽しみとして軽く扱う意味を持つ表現です。
「可愛いげということで」という表現にも同じようなニュアンスが含まれます。
まとめ
「ご愛嬌ということで」はいかにもビジネス用語らしい表現です。
日常生活ではあまり使わない言葉なので意味を正しく理解して使いましょう。