この記事では、ビジネスシーンで使われることのあるフレーズの「ご拝読ありがとうございます」について、その意味や使い方や言い換え表現などを徹底解説します。
「ご拝読ありがとうございます」とは?
「ご拝読ありがとうございます」のフレーズにおける「ご拝読」の読みは「ごはいどく」で、「読む」の謙譲語の「拝読」に、敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。
また「ありがとうございます」は、感謝の気持を表す「ありがとう」に、「ある」の丁重語の「ござる」に、丁寧語の「ます」が付けられた表現です。
したがって、「ご拝読ありがとうございます」のフレーズは「読んでもらいありがとう」といった意味の敬語表現として使われていることが推察されます。
しかし、この敬語表現は間違った表現です。
次項でその理由等の詳細を説明します。
「ご拝読ありがとうございます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご拝読ありがとうございます」のフレーズは、相手の方が読んでくれたことに感謝する表現として使われています。
しかし、「ご拝読」は謙譲語であり、文章や資料などを書いた方を、読む側が立てる敬語です。
しかし、このフレーズは書いた人が、読んでくれた人に使う表現なので、謙譲語の使い方としては完全に間違っているのです。
正しくは「ご一読ありがとうございます」や「ご一読いただきありがとうございます」と表現すべきなのです。
以降では正しい表現例の「ご一読ありがとうございます」に換えて説明を続けます。
「ご一読ありがとうございます」を使った例文
・『お忙しい中、ご一読ありがとうございます』
・『早速のご一読ありがとうございます』
「ご一読ありがとうございます」の類語や言い換え
「ご一読」の類語としては「お目通し」や「ご覧」が挙げられます。
したがって、このフレーズは「お目通しありがとうございます」や「ご覧いただきありがとうございます」と言い換えることができます。
まとめ
「ご拝読ありがとうございます」のフレーズは「読んでもらいありがとう」といった意味の敬語表現として使われていると推察されます。
しかし、この敬語表現は謙譲語の使い方が間違っており、完全に間違いです。
正しくは「ご一読ありがとうございます」等とすべきです。
