正しい敬語を知っていると、どんな方とも自信をもってやり取りできます。
「ご検証」の適切な使い方を見ていきましょう。
「ご検証」とは?
「検証」とはある物事について、詳しく調べること。
また仮説を立てて、掘り下げることをあらわします。
法律の世界では証拠としてあげられた事柄を、専門家がくわしく調べることをいいます。
中身をチェックして、事実を浮き彫りにする作業が「検証」といえるでしょう。
「ご検証」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
とある事柄について深く調査して欲しい時の表現が「ご検証」です。
ぱっと見ただけでは分からない、物事の裏面を調べる時に用いられています。
検察や法律の分野で使われる表現なので、一般のビジネスシーンでは活用されないことも。
裁判や法務の現場で、適格に用いていきましょう。
「ご検証」を使った例文
・『事件を明らかにしたいので、ご検証いただけますか』
・『真実を知りたいので、ご検証をお願いいたします』
「ご検証」の類語や言い替え
似ている表現に「ご健勝」もあります。
「検証」とおなじく「けんしょう」と読むので、パソコンで打ち間違えしやすい熟語です。
「ご健勝」は「ご検証」に比べると、華やかさの強い表現です。
相手の健康と幸せを願うという意味があるので、昇進や昇格のお祝いメッセージを送る時に用いられています。
「ますますのご健勝とご活躍をお祈りいたします」と使います。
また言い替えの表現に「ご調査いただければ幸いに存じます」や「ご精査のほど、よろしくお願い申し上げます」があります。
「ご精査」は詳細なところまで、念入りに調べるという意味があります。
法律以外の分野でも用いられていて、小さな部分まで慎重に調べる時に用いられています。
「ご多忙のところ恐れ入りますが、ご精査のほどよろしくお願いいたします」と用います。
まとめ
「ご検証」を解説しました。
法律用語のひとつで、事件を調べることをいいます。
似ている表現に「ご健勝」や「ご精査」もあるので、その差もしっかり認識しておきましょう。