ここでは「ご笑味ください」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご笑味ください」とは?
「ご笑味ください」は、召し上がってくださいという意味で使われています。
同音になる「ご賞味ください」であればよく見掛ける表現ですが、こちらはその変換時に間違えたのではないかと思われることもあるほどで、あまり一般には用いられていません。
ですが、れっきとした正しい日本語表現の1つで、その差し出すおみやげなどの食べものが粗末なものだという解釈になります。
つまり、笑ってしまうかも知れないものですが、という謙譲表現となっており、そのような粗末なもので申し訳ないが、召し上がってくださいといった使い方になります。
「ご笑味ください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご笑味ください」は、先のように、笑ってしまうほど粗末なものですが、という解釈で用いられていますが、少し変わった使い方をすることもあります。
それは、「笑」という漢字を使っていることから、ちょっと笑ってしまうかも知れないものですが、という用い方で、その相手に関係したものだったり、何かのおみやげであれば、その場所にちなんだものだという時にまま見られる用い方です。
本来の意味とは異なりますが、例えば、ゴルフに凝っている相手にゴルフボール型のお菓子を渡すような時に、この表現をうまく“当て字”として使う例が見られます。
「ご笑味ください」を使った例文
・『つまらないものですが、お口に合いましたらご笑味ください』
・『現地で購入しましたおみやげです。ちょっとした面白味がありますので、どうぞご笑味ください』
「ご笑味ください」の類語や言い替え
・『お召し上がりください』
前述した、同音になる「ご賞味ください」が一般的な「召し上がってください」を丁寧にした表現ですが、そちらだと少し押しつけ気味になるきらいがあるため、目上の人にはあまり向いていないとされています。
そこまで気にする必要はない場合も多いですが、この「お召し上がりください」であれば、問題なくそういった相手に同じ意味で丁寧に対して使うことができます。
まとめ
「ご笑味ください」は、召し上がってくださいと用いられる表現ですが、それが粗末なもので、笑ってしまうほどだという意味から「笑」という漢字を使っており、その点から少し違う解釈として、笑うほど面白味があるという場合にも用いられる場合があります。