「ご覧になりましたか」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「ご覧になりましたか」とは?
このフレーズは「見ていただけましたか」「確認していただけましたか」という意です。
先生や上司など目上の相手に対して資料やメール、あるいは証拠品などといったものに目を通したり、現物で確認したかどうかを問う言いまわしです。
「ご覧になる」は「見る」の尊敬語ですが、これは実際に見る目上の人を目下の人が敬う敬語表現なので尊敬語になります。
「ご覧になりましたか」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご覧になりましたか」というフレーズを使う際に、「ご覧になられましたか」という表現を使うケースがありますが、これは明らかな間違いです。
「ご覧になる」と「られる」が重複し二重敬語となるからです。
他の言い方で正しい表現の例として、「ご覧いただけましたか」もあります。
さらに丁寧な表現するならば、「ご覧いただけましたでしょうか」とも表現できます。
また、類似表現として「拝見していただけましたか」という言葉もよく使われますが、これもまた間違いです。
「拝見する」は相手方が用いるのではなく、こちら側が見るときに使用する謙譲語です。
「ご覧になりましたか」を使った例文
・『お送りしたカタログは、ご覧になりましたか』
・『今朝のニュースは、ご覧になりましたか』
「ご覧になりましたか」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
・『高覧くださいましたか』
・『賢覧くださいましたか』
・『見てただけましたか』
・『見られましたか』
・『目にされましたか』
「高覧」は書き言葉で使用しますが、「ご覧になる」よりも丁寧な表現になります。
より丁寧な表現にする場合は「ご高覧」というように接頭辞の「ご」を付けます。
「賢覧」も格式高い表現でビジネス文書での使用となりますが、「高覧」よりも高い敬意を表わせます。
こちらも接頭辞「ご」を付けることでより丁寧になります。
「見ていただく」は「高覧」「賢覧」とは異なり、カジュアルな言い回しです。
敬語としての敬意レベルは下がりますが、堅苦しさも無くなります。
「見られる」は「ご覧になる」という尊敬語の類語です。
「目にされる」も「見られる」と同様です。
まとめ
ビジネス上で、こちらから送付したメールや資料を相手が見たかどうかは気になることが多いですが、相手の動向を知りたいときはこのフレーズを使って失礼の無いように聞くことが可能です。
ただし、「ご覧になられましたか」という表現は二重敬語になり間違いですので注意しましょう。
