この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「ご返信ください」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「ご返信ください」とは?
「ご返信ください」のフレーズにおける「ご返信」は、「返事の手紙やメールのこと」を意味する「返事」に、相手の方に敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。
また、次の「ください」は「〜してほしい」との意味の命令後の「くれ」の尊敬語です。
したがって「ご返信ください」のフレーズは、「返事の手紙やメールをしてくれ」との意味の敬語表現となります。
「ご返信ください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご返信ください」のフレーズは、自分が送った手紙やメールに対して返事がほしいと、お願いする表現で、会議やイベントなどの案内で、出欠の返事をほしい時などに、「今週末までに、出欠のご返信ください」等とよく使われます。
このフレーズは、先に説明した通り、敬語表現ですが「ください」のもとの言葉が命令形の「くれ」であるため、どうしても命令口調、強制的ニュアンスの強い表現と言えます。
したがって使用する際には注意が必要です。
こうしたニュアンスを和らげるために、「ご返信くださいませ」との表現が使われることもありますが、これでも命令的なニュアンスを完全に払拭することは出来ません。
したがって、取引先の方等にこの意味を伝えたい場合には、後述する「ください」を使わない敬語表現に言い換える方が無難だと言えます。
「ご返信ください」を使った例文
・『都合の良い日をいくつかご返信ください』
・『今月末までにパーティーへの出欠をご返信ください』
「ご返信ください」の類語や言い換え
「ご返信」の類語として「ご返事」や「ご返答」等が挙げられます。
したがって「ご返信ください」は「ご返事ください」や「ご返答ください」と言い換えることが出来ます。
また「ください」を使ったさらに丁寧な表現として「ご返信くださいますようお願いいたします」や「ご返信くださいますようお願い申し上げます」等と言い換えることも出来ます。
さらに、「ください」を避けた敬語表現としては「ご返信いただきたく存じます」や「ご返信いただけますようお願い申し上げます」等と言い換えることも可能です。
まとめ
「ご返信ください」のフレーズは、「返事の手紙やメールをしてくれ」との意味の敬語表現です。
「ください」のもとの言葉が「くれ」であり、命令的、強制的ニュアンスが強い表現なので、使用に当たっては注意が必要です。