ここでは「ご遠慮なさらず」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご遠慮なさらず」とは?
「ご遠慮なさらず」は、“気を使う必要はないので”と置き換えると分かりやすい表現です。
つまり、気軽に、余計なことを考えずにといったニュアンスで何かを行って欲しい、発言して欲しいといった内容の発言や文章にして用いられます。
具体的には、「何かございましたら、ご遠慮なさらずおっしゃってください」などという使い方になり、何かあれば気軽に言ってくださいといった解釈になります。
基本的にはこのように、気を使う必要なく、気軽に何かをして欲しいというその何かを共に使われる表現ですが、この「ご遠慮なさらず」だけで用いることもできます。
そちらの例としては、お茶菓子を出したような際に「どうぞ、ご遠慮なさらず」といったような形で、気軽にそれを食べるようにすすめている使い方になります。
「ご遠慮なさらず」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご遠慮なさらず」は、気を使わなくて構わないといった解釈で用いられますが、実際にはこのように使われたからと言って、額面通りに受け取るのは難しい場面もあります。
それは、「ご遠慮なさらずおっしゃってください」と言われたとしても、その場によってはとても何でも言えるような雰囲気ではないこともあるためです。
よって、時には社交辞令で使っているのだと判断する必要があり、その見極めも大切になります。
本当に気を使わずにと相手が言ってくれているのか、社交辞令的なものなのかを間違えると、礼儀を知らないと思われてしまうこともあるので注意が必要です。
口語で使われることが多いですが、文章で何かに対して「当日はご遠慮なさらず~」のように用いることもでき、この場合も解釈は同様です。
「ご遠慮なさらず」を使った例文
・『どうぞご遠慮なさらず召し上がってください』
・『お気づきの点がございましたら、ご遠慮なさらずお知らせください』
「ご遠慮なさらず」の類語や言い替え
・『お気兼ねなく』
「ご遠慮なさらず」とほとんど同じ意味で使うことができる表現です。
「お気兼ねなくお申し付けください」のようにそのまま言い替え表現になり、こちらもまた社交辞令として使うこともあるので、それなのかどうかを見極める必要があります。
まとめ
「ご遠慮なさらず」は、気を使うことなく、気軽にといった解釈で用いられます。
ですが、そのまま受け取ってはいけないシチュエーションもあるので、その場の雰囲気などから本当に気軽にと言われているのかを見極めた言動をとるようにしてください。