ここでは「ご高見を承りたいと存じます」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご高見を承りたいと存じます」とは?
「ご高見を承りたいと存じます」は、何かについて意見をもらいたいと伝えていることになる表現です。
意味としてはそうなりますが、使える相手が限られており、自分より立場がそれなりに上になる相手でないと用いるべきではありません。
それは、ここで使われている「高見」という言葉は、優れた意見という解釈になる言葉のためで、先に書いた「立場」は単なる役職といった意味ではなく、その意見をもらいたい分野において、自分より明らかに優れている人を指します。
つまり、何かの研究をしていて、これはこうなのかといったようなことを聞きたい時に、相手が教授やその分野の専門家などの場合に「こちらにつきまして、是非ご高見を承りたいと存じます」のように用いることができる表現となっており、単なる意見ではなく、専門的なそれを求めて使うものです。
「ご高見を承りたいと存じます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご高見を承りたいと存じます」は、口語で使うことはなく、文章専門の表現です。
よって、専門的なことを勉強している時に、その分野に詳しい人や専門家に対してその内容と共に、自分としてはこう思うがそれで合っているのかなどといった文章にして用いられることが多く、そのような相手に下から何卒ご意見を、といった解釈になります。
少々仰々しくなることから、使うことができる相手であっても何度も用いるべきではなく、ここぞという時にこそ使うべき表現で、専門的な内容についてであれば、ビジネスシーンでも使うことができます。
ただし、この時にも相手を選ぶ表現のため、よほど自分よりその分野において上の知識をもっていると思われる人でないと使うべきではありません。
「ご高見を承りたいと存じます」を使った例文
・『こちらの研究結果につきまして、ご高見を承りたいと存じます』
・『自分なりの解釈をまとめてみましたが、是非ご高見を承りたいと存じます』
「ご高見を承りたいと存じます」の類語や言い替え
・『ご知見を承りたいと存じます』
ほとんど同じ意味で使われる表現で、使えるシーンや解釈も同様です。
よって、言い替え表現になりますが、こちらの方がより専門的な意味が込められています。
その分「ご高見を~」より気軽に使えるようになっていると考えてよく、研究者などの間でそれほど立場の変わらない同士でも専門的な意見を求めて使われることがあります。
まとめ
「ご高見を承りたいと存じます」は、何かについての優れた意見を求めて用いる表現です。
その分野にかけて自分より明らかに上の見地をもっていると思われる相手に下から使う言葉なので、使える場面や相手が限られている点に注意してください。