「せめてもの」とは?
ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈していきます。
「せめてもの」とは?
「せめてもの」とは、ビジネスシーンや敬語を使う会話などにおいて「最低限度の」あるいは「罪滅ぼしの一環とさせていただき」などという意味合いで使われている言い回しです。
長きにわたる事業やさまざまな取引などで付き合いのある業務関係者やプロジェクト協力者などへ向けて「まったく十分ではないものの可能な限りを尽くします」などというニュアンスで使用されています。
「せめてもの」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「せめてもの」とは、「少々不満が残る一方で、いまのところはこれで精いっぱいである」さまや「不十分ではあるが事情を踏まえて仕方がないと思う」様子などを示す文言です。
ある目的を成し遂げるために最低限必要なことや必要と思われるような行動などを起こす、などというニュアンスで用いられており、けっして完璧ではない状態の中で相手に納得していただきたい思いをどうにかして伝えたい場合などに使われている表現です。
「せめてもの」を使った例文
・『昨年度は未曽有とも言える長い円安期間が終わらなかったことによりまして非常に厳しい一年となりましたが、輸出部門に関しては例年よりも利益を確保することができたのがせめてもの救いでございます』
・『昨年開店した新しい販売店舗は軒並み業績が思わしくない状況ではございますが、せめてもの慰めとして値下げセール期間についてのみ売上金額が増加しております』
「せめてもの」の類語や言い替え
・『少なくとも』
・『代償のつもりで』
・『お詫びのしるしに』
まとめ
「せめてもの」とは、ビジネストークや敬語での会話シーンなどにおいて「けっして十分ではないがやむを得ない」などという意味合いで使われている表現です。
このフレーズを使用する際にはもっている意味やニュアンスなどを深く理解した上で、その時の場面や状況などに応じて適切に使いこなしましょう。