文と文をつなげる接続詞や接続助詞は、種類がかなり多くあります。
今回は、ビジネスでもよく使われる「そこで」という接続詞について解説したいと思います。
「そこで」とは?
「そこで」を漢字を用いて表記すると「其処で」となります。
そのまま直訳すると「そのところで」となりますが、「そこで」の意味は「それで」や「そんなわけで」になります。
「そこで」が使われる前の文章内容を受け、その内容が「そこで」の後に続く内容の原因や理由になっているという順接の関係です。
「天候が悪化するという情報が入った。
そこでスケジュールを変更することにした」といった形で使用されます。
「そこで」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスにおいて「そこで」が使用されるのは、一定の条件や状況を前提に、どういう順当な結論や結果がもたらされるかを説明する場合です。
また、「そこで」の後が提案形式である場合も考えられます。
例えば、前者の場合「結婚式に招待されました。
そこで、挨拶を考える必要があります」という例が考えられます。
一方、後者の「提案」の場合は、「現在の商品ラインナップは市場での魅力が薄れてきています。
そこで、新商品の投入が必要だと考えます」といった例が考えられるでしょう。
「そこで」を使った例文
それでは、上記の他に考えられる例文を見てみましょう。
・『ペットを飼育する家庭が増えています。そこで、適切な飼育環境の構築を周知徹底しています』
・『不動産価格が上昇中です。そこで、購入より賃貸にした方が経済的に良いと思います』
「そこで」の類語による言いかえ
既に説明したように、「そこで」は「そんなわけで」や「それで」という意味ですから、それらで言いかえることがまず考えられます。
ただ、他にも類語は多く、「したがって」や「それゆえ(に)」も、フォーマルな場面での代用語となるでしょう。
まとめ
「そこで」とは、前の内容を受けて、その内容から順当に導かれる結果や結論、または提案を述べるための接続詞です。
「そんなわけで」や「それで」または「したがって」などで言いかえできます。