何かの出来事が一度に起きたことについて、「それと同時に」で言い表される場合があります。
二つのことを説明するのに役立つ表現ですが、その使い方などについてを確認してみましょう。
「それと同時に」とは?
同じ時間を表したり、ある二つ以上の物事がまったく同じ時間に起きたことの意味を持つ表現です。
「それと同時に」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
ある一つの仕事を進めるのと時を同じくして、別の仕事までも担うことがあります。
そのように同じ時間の別の出来事について言い表す時、「それと同時に」を使うことができるでしょう。
これにより同時に起きたことの説明や、同時にするよう行動を促すなどの用法が可能です。
書き言葉、話し言葉で使う時には、まず前もって一つの出来事について述べておく必要があり、それと同時にあった別の出来事について付け加えるという使い方がされます。
前後の物事には、関連性があってもなくても、用いることができるでしょう。
ただしこれはあくまでも同じ時間に起きたことを示すものであって、時間的な隔たりがあることに言うと語弊が出ることに注意してください。
「それと同時に」を使った例文
・『この部品を仕分けてもらいますが、それと同時に数量を記入してください』
・『先日大地震が起きましたが、それと同時にがけ崩れも起きて交通が麻痺していました』
「それと同時に」の類語や言い替え
「それと一緒に」は、ある物事と同じタイミングで起きた、別の物事を伝える表現です。
「それと共に」は、ある事柄と一緒にすること、同じ状態であることを表します。
「その一方で」は、ある物事について示したあとに、それと同時に存在する別の事柄を示す表現です。
「他方で」としても、一方でと同じく、同時にある別のことを言い表すために使われる、堅めの表現となります。
「ながら」は、ある一つの動作が行われる最中に、別の事柄を同時に行うことを表す言い方です。
「時を同じくして」は、同じ時間であることを表しています。
まとめ
同じ時間に起こっていることを説明するにあたり、「それと同時に」を使うことができるのでした。
これは前後の事柄に、時間的な隔たりがないことに使うことを心がけましょう。
これによって、同時に起きた事柄を説明するのに役立ててみてください。
