ここでは「つないでいただけますか」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「つないでいただけますか」とは?
「つないでいただけますか」は、2つの用い方のある表現です。
まず1つ目は、物理的に何かと何かを接続する場合で、「そのケーブルの先をパソコンのLAN端子につないでいただけますか」のような使い方です。
もう1つは、誰かに取り次いで欲しいといった意味になり、「この電話を○○さんにつないでいただけますか」などと用いることができます。
この後者の使い方をする時には、取り次いでもらう先よりも、直接こう伝える相手に対して丁寧に用いていると考えてよく、気心が知れている相手であればここまで丁寧にはせず、「○○さんにつないでもらえる」といったくらいの使い方でも構いません。
「つないでいただけますか」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「つないでいただけますか」を誰かに取り次いでもらえるかと使う場合の注意として、このように使う相手と取り次ぎ先の人がすぐそこに居る関係の場合には向かないという点があります。
つまり、その人から電話を回して取り次ぐといった時でないと、ここでの「つなぐ」という表現に当てはまらないためで、すぐその人から変わることができる場合には「変わってもらえますか」とする方が適しています。
よって、外出先から自社に電話をかけて、「部長につないでいただけますか」と用いる場合、その相手の傍に部長が居るという訳ではなく、電話を回してそうすることが分かっている時に使うもので、他社などそれについて分からない場合には、この表現ではなく、以下で挙げる類語の方を使った方がいいでしょう。
「つないでいただけますか」を使った例文
・『少し長さが足りないので、そのロープとロープをつないでいただけますか』
・『至急の用事があるので、すぐに課長につないでいただけますか』
「つないでいただけますか」の類語や言い替え
・『いらっしゃいますか』
この表現だと、その先の相手が居るかどうかと同時に、居る場合には取り次いで欲しいという意味になります。
「つないでいただけますか」とした場合も、同様にその相手が居ないことにはそうはしてもらえないため、実質的に同じ意味で使っていると考えていいでしょう。
こちらであれば、すぐ傍にその相手が居ても問題はないので、対外的に用いるには一番の表現です。
まとめ
「つないでいただけますか」は、物理的に接続して欲しいという意味と、誰かにその連絡を回して欲しいといった2つの解釈で用いられています。
そのどちらなのかは使い方からすぐに分かるので気にする必要はありませんが、他社に対して使うには向いていないので注意してください。