ここでは「というのも」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「というのも」とは?
「というのも」は、そういうことになるのも、という解釈で使われる接続詞になります。
「予定より日数が掛かりそうです。
というのも、作業員の数が足りていません」のような用い方になり、この場合、何かの日数が予定より掛かってしまうのは、作業員の数が足りないからだと言っています。
このように、「というのも」の前に何かの状況や状態などの報告があり、そうなっている理由がこの後に続くという使い方になると考えていいでしょう。
英語にある程度詳しい人であれば、そちらでは“because”が該当する単語になるため、それを日本語に訳したものだと解釈すると分かりやすく、「というのは」という最後を「は」に替えた形で使っても意味は一緒です。
ただし、そちらだとカジュアルに聞こえてしまうため、ビジネスシーンでは「というのも」のまま用いる方がいいでしょう。
「というのも」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「というのも」は、何かの理由を説明するときに使われます。
先のような、これからそうなりそうだ、といった使い方だけでなく、文脈次第で過去にそういうことになったのは、と解釈して使うこともできます。
いずれにせよ、理由の説明がこの後に続くことになり、口語、文章のどちらでも使われており、丁寧にすると「といいますのも」や「と申しますのも」となり、ビジネスシーンではそれらの形にして使われる場合が多いです。
口語ではそこまで丁寧にする必要はなく、「というのも」のままで特に失礼になることはないため、無理にそのように使うことはありません。
下の例文は上が過去に対して使っている例で、下はこれから先の展望の表現になっています。
「というのも」を使った例文
・『思ったより売れませんでした。というのも、天候が悪かったのが原因だと思います』
・『少し到着が遅れてしまいそうです。というのも、事故で電車が止まってしまっています』
「というのも」の類語や言い替え
・『何故なら』
「というのも」と同じ意味を表現することができ、使い方も同様ですが、そちらより少し堅い表現になります。
文章向けになるため、あまり口語で使われることはなく、どちらかと言えば論文などの堅い文章で用いられる表現です。
まとめ
「というのも」は、そういうことになった、これからそうなりそうだという理由を説明するための表現として用いられます。
その理由に入る前のクッションとも言える接続詞となっており、ビジネスシーンでも問題なく使うことができます。