この記事では、ビジネスメールでよく使われるフレーズの「はじめてご連絡差し上げます」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「はじめてご連絡差し上げます」とは?
「はじめてご連絡差し上げます」における「はじめて」は漢字表記では「初めて」で、言うまでもなく「今までに経験していないこと、初回のこと」を意味します。
次の「ご連絡」は「知らせること、関係性をつなぐこと」を意味する「連絡」に、敬意を表す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。
また「差し上げます」は「与える、やる」の謙譲語の「差し上げる」に、丁寧語の「ます」が付けられた表現です。
したがって「はじめてご連絡差し上げます」のフレーズは「初回の連絡をする」との意味の敬語表現となります。
「はじめてご連絡差し上げます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「はじめてご連絡差し上げます」のフレーズは、今まで連絡を取ったことのない相手の方に、最初に電話やメールをする際に使われる定型フレーズです。
顧客等に最初に連絡する場合、いきなり名前を名乗って用件に入るのではなく、冒頭でこのフレーズを使って丁重に自己紹介や挨拶に繋いでいくことで、相手の方の印象を少しでも良いものとすることが出来るのです。
もちろん、このフレーズは2回目以降連絡を取る際には使えません。
このフレーズの前には、メールなら「この度」や「当メールにて」等を添えて使われることもよくあります。
また、忙しい相手の方の手を止めることに対して、「お忙しい中、失礼いたします」や「誠に恐縮に存じますが」等のいわゆるクッション言葉を添えて使われえることもあります。
初めての人とやり取りする際は、どうしても警戒心が働くもので、それを少しでも和らげるよう、こうした方法が取られるのです。
「はじめてご連絡差し上げます」を使った例文
・『お忙しい中恐縮でございます。はじめてご連絡差し上げます。〇〇社の後任の営業担当の??でございます』
・『はじめてご連絡差し上げます。〇〇社の△△さんからご紹介いただきました??と申します』
「はじめてご連絡差し上げます」の類語や言い換え
「ご連絡」は個別の連絡手段に合わせて「メール」や「お手紙」や「お電話」に置き換えることが出来、「はじめてメールを差し上げます」や「はじめてお手紙差し上げます」や「はじめてお電話差し上げます」と言い換えることが出来ます。
また、「差し上げます」を、「する」の謙譲語の「いたす」に換えて、「はじめてご連絡いたします」と言い換えることも出来ます。
まとめ
「はじめてご連絡差し上げます」のフレーズは「初回の連絡をする」との意味の敬語表現です。