どのような場面で使えばいいのか、迷ってしまうビジネス敬語もあるものです。
「ひとえにおかげ」の適切な使い方と例文、似ている言い回しを調べていきましょう。
「ひとえにおかげ」とは?
この場合の「ひとえに」は「偏に」とあらわします。
そのことだけを言及したい、このような強い思いが溢れていることを示しています。
また「おかげ」は「おかげ様」に通じる表現で、第三者から受けた恩恵を例えています。
そのため「ひとえにおかげ」である方のおかげで、良いことが起きたことに感謝する言い方になっています。
お礼を告げたい時の、ひと言といえるでしょう。
「ひとえにおかげ」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
新商品がランキング10に入る売れ筋商品になった、あるいは株式が上場した、このような良いニュースが入ってきたら、関係者の方にお礼の言葉を述べておきたいものです。
祝賀会のスピーチ等で使えるのが「ひとえにおかげ」という言い方です。
「ひとえに」は「偏に」と漢字でもあらわせますが、読みにくいので文書の場合は平仮名を用いていきましょう。
また「ひとえにおかげ」は通常は繋げて用いず「ひとえに〇〇様のおかげです」と、中間に支えてくれた方のお名前をはさんでいきます。
明るい言い方を学んで、感謝の気持ちを伝えてみましょう。
「ひとえにおかげ」を使った例文
・『これもひとえに皆様のおかげでございます』
・『株式上場できたのも、ひとえに関係先の皆様のおかげです』
「ひとえにおかげ」の類語や言い替え
似ている表現に「ただただ感謝しかありません」が挙げられます。
ただただは「只只」あるいは「唯唯」とあらわし、強調の働きをしています。
会話文で使われていて、お世話になった方に頭が上がらない時に使われています。
言い替えに「おかげ様で」や「皆様のご尽力のおかげで」があります。
まとめ
「ひとえにおかげ」を解説しました。
使い方が難しい敬語も、順を追って学んでいけば納得できるもの。
うろ覚えのビジネス敬語をひとつずつ学んで、知識の向上に努めていきましょう。