「ますます」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「ますます」とは? ビジネス用語

ビジネスシーンでは、独特のかしこまった表現もよく見られ、「ますます」もその一例といえます。

今回はこの「ますます」について解説いたします。

「ますます」とは?

「ますます」は、漢字で表記すると「益々」となります。

よくある「増々」は、本来は正しい表記ではないものの、今は言葉の意味に合わせる形でよく使用されて普通に受け入れられていますので、その点は留意しておきましょう。

意味としては、「以前よりその状態や程度が激しくなること」「以前より勢いがどんどん増すこと」です。

基本的には「良い方向」で用いられるものと考えましょう。


「ますます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

このフレーズがビジネスで使われる場合、大半が「祝辞」「社交辞令」としてです。

「祝辞」とは文字通り、「祝いの言葉」「祝いのスピーチ」です。

具体的な使用例としては、「貴社におかれましてはますますご発展のことと存じます」のように、「ご発展」「ご清栄」または「ご活躍」のような言葉とセットでの使用が目立ちます。

「ご清栄」とは、目上の人の「繁栄」「健康」を意味します。

「ますます」を付けることで、相手の状況を「より良い方向にある」と持ち上げる効果があります。

他にも、シンプルに「どんどんその状態が進行する」という意味での使用もあり得、「ますます肌寒くなってまいりました」は、この意味での使用です。


「ますます」を使った例文

それでは、他に考えられる使用例を挙げてみましょう。

・『皆様におかれましては、ますますご健勝のことと存じます』
・『初夏も終わり、ますます気温が高い日々が続いております』

「ますます」の言い替え

「程度がどんどん増す」という意味合いのフレーズで代用可能です。

「より一層」
「一層」だけでも言い替えとして問題ありませんが、「より」を付けることでその程度を強調することが出来ます。

「更に」
「ますます」よりは程度は若干落ちるものの、意味合いとしては同じです。

「一段と」
程度が増すさまを表すことが可能です。

こちらも、好ましい状況に対して用いられる傾向があります。

まとめ

「ますます」とは、「程度」が強くなっていくさまを表し、ビジネスでは祝辞や社交辞令での使用傾向が見られます。

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