ここでは「もうしばらくお待ちください」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「もうしばらくお待ちください」とは?
「もうしばらくお待ちください」は、あと少し待って欲しいと伝えるための表現です。
「しばらく」とだけ使うと、それなりの間(時間、日数を)待って欲しいという意味になりますが、その前に「もう」とつけることで、それよりも短い間を表しています。
ですが、具体的に何時間、何日といった基準はなく、待たせている内容としてはそれほど掛からないといったニュアンスになる表現で、このように使った時には“それほどは待たせない”と言っていることになります。
例えば、パソコンの修理であれば、数日程度の間だと考えてよく、遅くとも何週間といった間にはならないと考えてよく、人との待ち合わせで遅れてしまっている時に用いた場合には、あと5分や10分くらいのこととして使っているという具合です。
「もうしばらくお待ちください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「もうしばらくお待ちください」は、相手によってはもう少し丁寧にした「もうしばらくお待ちいただけますか」や「もうしばらくお待ちいただけますようお願い申し上げます」などという形にして使った方が向いている場合があります。
「いただけますか」とすると問い掛けの表現になりますが、このような使い方では特に相手からの返答を求めている訳ではなく、言い切っているのと同じだと考えて構いません。
そのように形を変えて使った場合も同様で、それほど待たせはしないがあと少しだけ待って欲しいという意味になり、待たせている内容や相手によっては、具体的にはどれくらいなのかと時間や日数を聞かれることがあります。
その時にはおおよそでも分かっていれば、それを答えるのが礼儀になります。
「もうしばらくお待ちください」を使った例文
・『お預かりしているお車の修理ですが、もうしばらくお待ちください』
・『今駅まで着きましたので、これからタクシーでそちらに向かいます。申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちください』
「もうしばらくお待ちください」の類語や言い替え
・『今しばらくお待ち下さい』
「今」と「しばらく」の前につけて使うと、ほんの少しだけ待って欲しいという意味になります。
「もう」よりも短い間を表す表現となるので、ほんの数分だけといった時に向いており、1日単位になる時でも使うことができますが、ある程度日数が掛かるような場合には適していない表現です。
まとめ
「もうしばらくお待ちください」は、それほど長くはない間待って欲しいという意味になります。
あと少しという時に用いる表現で、「しばらく」とだけ使うよりも短い間で、「今しばらく」よりも少し長いという関係になります。