この記事では、「やむを得ないことと存じます」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「やむを得ないことと存じます」とは?
「やむを得ないことと存じます」は、そうするより他に方法がない思うことを伝える丁寧な表現です。
「やむを得ない+こと+と+存じます」で成り立っている語で、「やむを得ない」は「止むを得ない」と書き、「長く続いている状態が止まることがない」、つまり「他にどうすることもできない」という意味、「こと」は「事柄」、「と」は接続助詞、「存じます」は動詞「思う」の謙譲語「存ずる」の連用形「存じ」に、丁寧語「ます」が付いた語、全体で「他にどうすることもできない事柄と思う」の敬語表現になります。
「やむを得ないことと存じます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「やむを得ないことと存じます」は、好ましくないことではあるが、そうしないと更に状況が悪化する時に使われます。
あらゆる方法を考えた末に出た、良くないがそうするしかない結論を表します。
自分の考えを表す語で、目上の人の意見に同調する語として使われることもあります。
「やむを得ないことと存じます」の正しい文章表現
「やむを得ないことと存じます」の正しい文章表現は以下の通りです。
・『やむを得ないことと拝察します』
「拝察」は「推察することをへりくだって言う語」、全体の意味を変えずより丁寧な表現になります。
「やむを得ないことと存じます」を使った例文
「やむを得ないことと存じます」を使った例文は以下の通りです。
・『制作発表を延期するのもやむを得ないことと存じます』
・『現在のプロジェクトから手を引くのもやむを得ないことと存じます』
・『今月の業績次第ではボーナスカットもやむを得ないことと存じます』
「やむを得ないことと存じます」の類語や言い替え
「やむを得ないことと存じます」の類語や言い替えは以下の通りです。
・『是非もないことと拝察します』
・『致し方ないことと存じます』
・『仕方ないことと存じます』
まとめ
今回は「やむを得ないことと存じます」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。