論理的な表現は、発言や意見に説得力をもたらします。
「ゆえに」はそのような中で使用されるフレーズであり、これより解説してみたいと思います。
「ゆえに」とは?
「ゆえに」は漢字を使った表記では「故に」となります。
「故」「ゆえ」の意味は「理由」ですから、そのまま「理由としては」という、かしこまった形の接続詞として働きます。
「ゆえに」の前に述べられた内容を理由や原因として、後に続く結論や結果としての内容を導く形になるよう働く接続詞です。
どちらかというと「それゆえに」や「それゆえ」という形で使用される傾向が見られますが、意味や機能は全く同じです。
「健康診断の結果が思わしくない。
ゆえに節制する必要がある」といった形で使用されます。
「ゆえに」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスでは自分の意見や案をどうやってわかりやすく、説得力をもって説明出来るかが問われます。
それには簡潔で論理的な表現をする必要があり、「ゆえに」はそれに役立つ接続詞です。
具体的には、「売上額が継続して減少しています。
ゆえに新しい消費喚起のアイデアを出す必要があります」のように用います。
かしこまった表現ですが、フォーマルな会議などでは口頭でも十分使用されます。
「ゆえに」を使った例文
それでは、このフレーズを使用した例文を挙げてみましょう。
・『最近降水量が格段に多くなっている。ゆえに災害に気を付ける必要がある』
・『リモートワークを採用する企業が増えています。ゆえに高機能ノートパソコンが売れています』
・『残業が許可されなくなってきています。ゆえに効率的な労働が必要になります』
「ゆえに」の言い替え
このフレーズの前後で、理由と結論や原因と結果という流れになるような、接続詞や接続詞的用法のフレーズで代用します。
・「そのため(に)」
「ため」は理由」という意味で使用されており、完全に言い替えとして機能します。
・「したがって」
こちらも「ゆえに」同様、かしこまった形で理由や結論を述べることが可能です。
・「だから」
極めて一般的でカジュアルに、論理的な結論を導く表現を作ることが出来ます。
まとめ
「ゆえに」とは接続詞であり、この前に述べられた内容が、この後に述べられる結論や結果としての内容の理由や原因となるように機能しまず。
解説文や意見書または起案書のような文章に使用される傾向が見られますが、プレゼンや会議などのフォーマルな場面では口頭でも使用される可能性があります。