ここでは「わかりかねます」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「わかりかねます」とは?
「わかりかねます」は、「わかりません」を謙譲表現にしたものです。
それを婉曲させて使っているため、遠回しになっていますが、「それについてはわかりかねます」といったように用いると、丁寧にそれについてはわかりませんと言っています。
謙って使う表現になるので、このように使う相手は上司や目上の人になると考えてよく、「わかりません」と使ってももちろん同じ意味で、失礼になることもまずありませんが、こちらを用いることで、丁寧に下からそう伝えることができる表現です。
「わかりかねます」の使い方や使われ方、使うときの注意点
この「わかりかねます」は、何かについて、それはわからないという意味で用います。
ビジネスシーンでは他社などの対外的な相手に用いられることも多く、「具体的な日付はわかりかねますが、概ね2週間程度でお送りできると思います」のような使い方になります。
BtoCでもお客様になる相手によく用いられており、「申し訳ありませんが、発売日については現時点ではわかりかねます」などと使われる例をよく見聞きします。
単に「わからない」と言っている表現になるので、それ以外の含みなどは特にありません。
「わかりかねます」を使った例文
・『申し訳ありませんが、そこまでは私ではわかりかねます』
・『詳細な価格についてはわかりかねますが、概ね10万円程度になると考えていただければと思います』
「わかりかねます」の類語や言い替え
・『存じ上げません』
こちらは「知りません」を謙譲表現にした形です。
「わかりません」のそれになる「わかりかねます」と同様に、何かを知らないという意味になるため、言い替えに使えることがありますが、こちらは元の表現から、それは知らなかったという用い方に向いています。
よって、「そちらについては存じ上げませんでした」のように使う場合が多い表現になります。
まとめ
「わかりかねます」は、何かについて「わかりません」と言っている表現です。
それを下から丁寧に使っているため、ビジネスシーンでは上司や目上の人、または他社が相手になることがほとんどで、BtoCではお客様に該当する相手に用いられています。