幾つもの事柄について述べるにあたっては、「をはじめとして」という表現を使う場合があるでしょう。
これにより省略する効果もあって便利なわけですが、その用法や注意点などをご紹介します。
「をはじめとして」とは?
代表格となる存在についてを取り上げて、複数や全体の物事などを紹介するために使われる表現です。
「をはじめとして」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
複数の動物や植物について取り上げることや、複数の歴史上の人物を取り上げることがあります。
その際に「をはじめとして」を用いて、複数や全体を紹介する用法が可能です。
その際には「ネコをはじめとして」のように、代表格が何かを具体的に示す必要があります。
またこの後に「多数のネコ科の動物がいます」と、複数や全体についてを説明する必要があるでしょう。
この際には、必ずその話に相応しい、代表的な物や人を取り上げる必要があります。
とくに目上の人を差し置いて立場の低い人を始めとすると、失礼にあたることになるので気をつけましょう。
この際の「はじめ」は漢字で「始め」とすることもできますが、一般的には平仮名が使われることが多いようです。
また目上に言う場合は、謙譲語に言い替えたほうが良い場合もあるかも知れません。
「をはじめとして」を使った例文
・『秋田県をはじめとして、世界には多数の犬が存在しています』
・『宮本武蔵をはじめとして、多くの歴史的人物がこの地に滞在していました』
「をはじめとして」の類語や言い替え
「をはじめと致しまして」は、するの謙譲語である「致す」を用いて、代表的なものを敬意を込めて伝える表現です。
「を筆頭として」は、名を書き連ねた時の第一番目を意味する「筆頭」を用いて、同じ意味としています。
「を皮切りに」は、一つの物事などが、物事のし始めであることを伝える表現です。
「を代表として」は、ある一つの存在が、全体を示す代わりとなることを表します。
「を最初として」は、ある一つの物事が、一番始めであるとの意味です。
まとめ
全体について紹介する時に、一つを取り上げるにあたり、「をはじめとして」を用いることができるのでした。
これは目上の人物を取り上げる場合には、注意が必要です。
また場合によっては謙譲語の表現などに言い替える事も考えて、適切な形で使ってみてください。