ビジネスシーン以外でも、「センスの良さ」や「センスが良い」というフレーズを聞くことは多いのではないでしょうか。
今回は、この「センスの良さ」というフレーズについて解説いたします。
「センスの良さ」とは?
まず「センス」とはどういう意味なのでしょうか。
元となる英語の“sense”(センス)の意味は「感覚」や「分別」、「知性」、「意味」、「一致した意見」、「(ある分野についての)美意識」など多岐にわたります。
そして、一般的に日本語表現の「センスの良さ」という中での「センス」は、概ね「感覚的な良さ」や「美意識」と言った意味で使用されているものと考えられます。
はっきりと言葉に出来るものではないが、何となく良い感じを受けたり、才能を感じさせたりすることという、かなり主観的な評価基準とも言えるでしょう。
以上のことから、「センスの良さ」というフレーズは、「良い感じがすること」や「他者に優れていると感じさせる才能」という意味であると理解出来ます。
「センスの良さ」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズは極めて抽象的な表現であり、まさに個人の感覚に左右されるフレーズです。
ビジネスで使用される際にも、明確に言葉として言い表せない「良さ」や「才能」を感じた場合に使用します。
「このデザイナーにはセンスの良さがある」という表現ならば、デザイナーの作品から、個人的に美的に優れた印象を受けていることがわかります。
他には、「才能」という意味で、「彼は荒削りだが、プレゼンで人を引き込む喋りのセンスの良さがある」という表現も考えられるでしょう。
繰り返しになりますが、極めて抽象的な表現のため、乱発すると言葉の軽い人物であるという印象を与えかねないので、安易な使用は控えましょう。
ただ、はっきりと口に出せない良さを感じた場合には、褒め言葉としての使い勝手が良いフレーズであることも事実です。
「センスの良さ」を使った例文
それでは、このフレーズを用いた例文を挙げてみましょう。
・『センスの良さを感じる広告を募集します』
・『彼は経験は浅いがセンスの良さを感じさせる』
・『センスの良さは持って生まれた才能です』
「センスの良さ」の言い替え
「美意識が優れていること」や「才能(の一部)を感じさせること」という意味合いのフレーズで代用します。
・「おしゃれ」
芸術系やファッションなどにおける「センスの良さ」という表現の言い替えです。
・「才能」
ストレートに「才能」で代用出来る場合もありますが、「隠された才能」や「まだ完全には発揮されていない才能」という意味で「センスの良さ」が用いられることもあり、その代用が次のフレーズです。
・「潜在能力(の高さ)」
上記の「隠された才能」といった意味での代用表現です。
・「審美力」
美を見極める力という意味の言葉になります。
まとめ
「センスの良さ」とは、「美意識の高さや才能を感じさせること」という意味があります。
抽象的なフレーズですが、使い勝手の良い褒め言葉でもあり、使いすぎない程度に上手く使いましょう。