あまり目にする機会のない言葉、「丁重にもご連絡いただき」。
ここではその言葉の意味と使い方について解説していきます。
「丁重にもご連絡いただき」とはどういう意味?
全体の意味を解説する前に、まず「丁重に」の意味について解説していきます。
何かを断る時に「丁重にお断りを?」のように使われているのを見たことがある、という方も多いのではないでしょうか。
この「丁重」には、礼儀正しく手厚いこと、という意味があります。
類語として「丁寧」などがあります。
ただし丁重と丁寧では使い方に違いがあります。
これは後で解説していきます。
さて「丁重」の意味については先程解説しましたが、目上の人に使う際には、行動や態度について感謝の気持ちを表す言葉としても使われます。
そのためこの「丁重にもご連絡いただき?」は、連絡内容が礼儀正しかったという、連絡の内容が対象なのではなく、連絡をしてくれた、という行為自体に感謝をする意味があるのです。
そのため、使い方としては「丁重にもご連絡をいただき誠にありがとうございます」や、「丁重にもご連絡をいただき、深く感謝を申し上げます」のように使われます。
「丁重」はなんだか堅い印象がある、という場合には「この度はご連絡いただき、誠にありがとうございます」や「ご多用のところ、ご連絡いただきありがとうごさいます」のように言い換えることもできます。
相手が連絡をしてくれた、という行為について感謝の気持ちを伝えるという点では同じなので、感謝の気持ちを伝えることができます。
「丁重」と丁寧」の使い方の違いとは
先程、丁重の類語は丁寧であるものの、使い方に違いがあるというように説明しました。
これはどういう意味なのでしょうか。
「丁寧」には、礼儀正しく配慮が行き届いていること、のように丁重と似た意味があります。
ですが使う際に意識する対象が違ってくるのです。
まず「丁重」。
この言葉の対象となるのは相手です。
連絡のように、相手がしてくれたことを対象とします。
反対に「丁寧」の対象は自分です。
丁寧に書く、や丁寧なおもてなしのように、自分の行動や言動などを指すのです。
行動の対象が相手ならば丁重、自分ならば丁寧、のようにセットで覚えるとよいでしょう。
まとめ
「ご丁寧にもご連絡いただき」について解説していきました。
いかがでしたか?意味や使い方についてご理解いただけたでしょうか。
相手の行動への感謝を意味する言葉は多数存在します。
もし堅苦しい言葉を使いたくない場合は、上手に使い分けるようにしましょう。
また、丁重と丁寧の違いについても解説していきました。
いずれもビジネスの場ではあまり見かけない言葉ではありますが、適切に使い分けられるようにしましょう。