この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「万全の体制」について、その意味や使い方や言い換え表現などを徹底解説します。
「万全の体制」とは?
「万全の体制」のフレーズにおける「万全」の読みは「ばんぜん」で、「少しも手落ちのないこと、きわめて完全なこと」を意味する言葉です。
また、「体制」の読みは「たいせい」で、「組織が統一的に維持されている状態」を意味する言葉です。
したがって、「万全の体制」のフレーズは「きわめて完全に組織が統一的に維持されている状態」を意味する表現となり、言い換えると「組織や制度などが、完璧な状態に維持されていること」との意味になります。
「万全の体制」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「万全の体制」のフレーズで使われる「体制」の同音で、似た言葉に、「態勢」や「体勢」があります。
「態勢」は「一時的な対応や身構え」といった意味で、また「体勢」は「姿勢や勢い」を意味するもので、意味は全く異なります。
特に「態勢」は似た意味ですが、「体制」は維持されている状態を指すのに対し、「態勢」は一時的な状態を指す点が異なります。
「万全の態勢」のフレーズとして使われることがありますが、意味が異なるので表記する場合には間違えぬよう注意が必要です。
「万全の体制」を使った例文
・『外部から優秀な人材を役員に招き、万全の体制で経営再建がスタートしました』
・『会社の命運を掛けた新製品開発に、万全の体制で臨みます』
・『万全の体制で臨んだにも関わらず、失敗に終わってしまった』
「万全の体制」の類語や言い換え
「万全」の類語としては「完璧」や「完全」が挙げられ、また「体制」の類語としては「組織」や「構成」が挙げられます。
したがって、「万全の体制」は、これらの類語を組み合わせて「完璧な組織」や「完全な構成」と言い換えることができます。
まとめ
「万全の体制」のフレーズは「組織や制度などが、完璧な状態に維持されていること」との意味の表現です。