求人広告を見れば、「不問」という表現はよく登場します。
これは学歴不問などの言葉が思い浮かぶものですが、多くの人が読み方を間違えているかも知れません。
不問の注意点や使い方について、確かめてみてください。
「不問」とは?
何かの要素を取り上げて問題にはしないということや、過去の行いについて許すという意味がある言葉です。
「不問」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
新たに人員を必要とする時には、広告を出したり掲示して募集することになります。
その際に学歴や経験や男女など、ある要素を問わないことを伝える目的で、「不問」を用いる事が可能です。
また過去に誰かが起こした問題点を罰することなく、許していく上でも、不問という言葉は使われます。
「経験不問」「専門知識は一切不問です」などのように、いったい何を不問とするかは明確に伝える使い方をしなければいけません。
気をつけたいのは不問の読み方です。
本来は「ふもん」とするのが正解ですが、世間的には「ふとい」と読まれることもあります。
後者は常用されるとしても間違いであるので、公式的な場面で不問を口にする場合は注意してください。
「不問」を使った例文
・『こちらのお仕事は、基本的に学歴や経験は不問となっております』
・『今回起こった問題については責任を不問として、業務を再開します』
「不問」の類語や言い替え
「問われません」は、何かの要素について問題にしないことを、丁寧に伝える時の表現です。
「問わず」とする場合も、不問と同じ意味になります。
「必要としません」は、必ず要るような状況ではないことを意味する言葉です。
「条件なし」は、約束や決定の際に、必要となる要素がないことを表しています。
これは「無条件」としても同じ意味です。
「容赦する」は、相手の落ち度について許すことを表しています。
「許す」は、過失や失敗などを責めないことです。
「無罪」は、罪が無いということを表しています。
まとめ
要素を問題にしないこと、過去の行いを許すことの意味を持っているのが、「不問」なのでした。
これは何より読み方を間違わないよう、注意してください。
そして言い替える場合も、問題にしないことと許すことでは、違う言葉を選ぶ必要があることも念頭に置く必要があります。