ここでは「諸々の件」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「諸々の件」とは?
「諸々の件」は、該当する色々なことをひっくるめて、という意味で用いられる表現です。
よって、「諸々の件、承知いたしました」と使うと、色々とある内容を全て承知したと言っています。
例えば、このように使う相手から何かの商品について、納期と価格、受け渡し方法といったいくつの質問があったような場合に、「ご質問の諸々の件につきましては、明日に回答いたします」と用いるという具合です。
このように、全てをひっくるめることができる場合に使う表現になり、先の例のように、それにまとめて回答できる、それらのついてまとめて聞きたいといったような時によく用いられています。
「諸々の件」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「諸々の件」は、それについてどうこうという使い方になると考えていいでしょう。
口語、文章のどちらでも、前述のそれらについて聞く、回答するといった以外にも、それらはこうなる、どうなっているなどと用いられており、いくつかの質問に回答する時には、「ご質問をいただきましたいくつかの件」と言っていることになります。
他の用い方も含めて、それをこの「諸々の件」とするだけでカバーできるため、とても使いやすい表現となっています。
そのため、ビジネスシーンでもよく使われており、いくつかの該当の内容について、この「諸々の件」とまとめてしまって失礼になることはまずありません。
「諸々の件」を使った例文
・『先ほどの諸々の件につきまして、一度お会いしてゆっくりお話ししたいと考えております』
・『今抱えている諸々の件を全て処理するには少し時間が掛かりそうです』
「諸々の件」の類語や言い替え
・『諸般の件』
この「諸般」は、「諸々」の言い替えになる言葉です。
どちらも意味は同じで、このように使ってひっくるめることができる全てという解釈になりますが、「諸々の件」の方が一般的な使い方となっており、間違いではありませんが、この「諸般の件」とはあまり使われることはなく、口語で用いる場合にも向いていません。
まとめ
「諸々の件」は、このようにまとめることができる全ての件を指して用いる言葉です。
それらについてどうこうという使い方になり、口語、文章を問わず、ビジネスを始めとする様々なシーンでその意味で便利に用いられています。
