この記事では、「不明な状態です」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「不明な状態です」とは?
「不明な状態です」は、ある事柄について、事実が明らかになっていないことを伝える丁寧な表現です。
「不明な+状態です」で成り立っている語で、「不明な」は形容動詞「不明だ」の連用形で「あきらかではない」という意味、「状態」は「人や物事の、ある時点での様子」という意味、「です」は丁寧語、全体で「現時点であきらかではない様子だ」の敬語表現になります。
ある様子がずっと続いていることを表しています。
「不明な状態です」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「不明な状態です」は、人の行き先や、書類のありか、情報の出所、ものごとの現在の様子などが分からない時に使われます。
相手から問い合わせがあったり、問題が発生した時に説明する表現ですので、すぐに調べて明らかにして、相手に連絡することが大切です。
「大変申し訳ございませんが」など、謝罪のクッション言葉を使うと良いでしょう。
「不明な状態です」の正しい敬語表現
「不明な状態です」の正しい敬語表現は以下の通りです。
『定かではございません』
「不明」は「意味不明」「行方不明」など、ややカジュアルな表現になります。
「定か」は「事実として、はっきりしている様子」という意味、打消しの意の「ない」を伴って使うことで、やや硬い印象になります。
「不明な状態です」を使った例文
「不明な状態です」を使った例文は以下の通りです。
『荷物の行方が不明な状態です』
送った荷物が、輸送途中でどこへ行ったか分からなくなってしまい、業務に支障をきたしていることを表しています。
『情報の出所が不明な状態です』
ビジネスに大きな影響をもたらす内容のメールが出回っていて、誰が発信したのか分からないことを表しています。
「不明な状態です」の類語や言い替え
「不明な状態です」の類語や言い替えは以下の通りです。
『はっきりしておりません』
非常にシンプルですが、伝わり易い表現です。
「おりません」は動詞「いる」の丁重語「おる」の連用形「おり」に、丁寧語「ます」の否定形「ません」が付いた語です。
『判然としておりません』
「判然」は「はっきりとわかること」のやや硬い表現です。
『分かりかねております』
こちらもシンプルな表現です。
「分かりかねます」だと個人的に「知らない」という意味ですが、「おります」を付けることで、はっきりしない状態が続いていることを表します。
まとめ
今回は「不明な状態です」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。