うろ覚えのビジネス敬語があると、使い方に困るものです。
「不覚の至り」の正しい使い方と類語を見ていきましょう。
「不覚の至り」とは?
この場合の「不覚の」とは、うっかり油断して嫌な目に遇うことをいいます。
ドジを踏んでしまい、思いがけない災難に巻き込まれることを例えています。
また「至り」は行きつくというニュアンスがあり、結果的にそうなったことを述べた言い回しです。
そのため「不覚の至り」で「残念ながら、このような結果になりました」というネガティブな物事をお伝えする意味合いがあります。
「不覚の至り」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
不注意が重なってしまい、突発的なアクシデントに巻き込まれることもあるかもしれません。
例えば自転車で転んでしまい骨折してしまった、ウイルス性の風邪にかかってしまった、雪道で足を滑らせてしまった等が挙げられます。
不慮の事故や病気によって、何か起きたことを報告する言い方が「不覚の至り」にあたります。
「不覚」には自分の至らなさによって、生じてしまった結果という意味があるので、関係者の方に迷惑をかけたことを深くお詫びしたい時に取り入れていきましょう。
「不覚の至り」を使った例文
・『雪道で滑ってしまい、全治3か月です。まさに不覚の至りです』
・『不覚の至りで、インフルエンザに感染しました。本日お休みいたします』
「不覚の至り」の類語や言い替え
似ている表現に「不徳の極み」もあります。
「不徳」とは道徳心に反することをあらわします。
極みは強調としての力があるので、例えば不正を働いてしまい謝罪する時に使われています。
「不覚の至り」に比べるとダークな面もある言葉なので、慎重に用いていきましょう。
また言い替えに「私の不注意で」や「不徳の致すところ」そして「思いがけない災難を拾ってしまい」があります。
覚えておきましょう。
まとめ
「不覚の至り」を解説しました。
気になる表現を適切に学んで、敬語の上級者を目指していきましょう。