「不躾で恐縮ですが」とは?
ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈していきます。
「不躾で恐縮ですが」とは?
「不躾で恐縮ですが」とは、ビジネス上で使う会話やメールなどにおいて「図々しいお願いで恐れ入りますが」あるいは「大変勝手なことをお頼み申し上げますが」などという意味合いで使われている表現です。
「躾(しつけ)ができていない」さまや「従来の作法どおりではない」様子などを表す「不躾」という語は、ビジネスにおいては「取引先や得意先などに対する配慮が足りない」さまや「先方の都合や事情などをわきまえない」様子などを示す言葉として用いられており、「御社のご都合を顧みずに大変失礼いたしますが」などというニュアンスで使用されています。
「不躾で恐縮ですが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「不躾で恐縮ですが」とは、「弊社の事情を押し付けるようで申し訳ございませんが」または「御社のご都合を考慮せずに失礼とは存じますが」などという意味合いで使われている文言です。
ビジネス上で普段から付き合いのある業務協力者や事業関係者などに向けて、緊急の作業依頼や難しい内容のお願いなどを聞いてもらわなければならない場合などに使われており、同時に恐縮してまで頼みたい事案や事柄などの詳細や概要などについても分かりやすく併記しておく必要があります。
「不躾で恐縮ですが」を使った例文
・『不躾で恐縮ですが、本日付けで緊急出荷いただきたい商品がございますが対応可能でしょうか』
・『不躾で恐縮ですが、来週開催する予定の打ち合わせ日程を急遽変更をさせていただきたく存じます』
「不躾で恐縮ですが」の類語や言い替え
・『失礼を承知でお願いいたしますが』
・『御社のご都合を踏まえずに申し訳ございませんが』
・『こちらの勝手な依頼で大変恐れ入りますが』
まとめ
「不躾で恐縮ですが」とは、ビジネスの場において「本来必要な礼儀を欠いているとは存じますが」などという意味合いで使われている表現です。
このフレーズを使用する際にはもっている意味やニュアンスなどを深く理解した上で、その時の場面や状況などに応じて適材適所で使いこなしましょう。