何かの物事を途中で終わらせる場合に、「中止させていただきました」がよく使われています。
安全を確保する上でも使われる文言ですが、これの正しい使い方や注意点などについては把握しておく必要があるでしょう。
「中止させていただきました」とは?
進行させていた計画や営業などについて、相手の許可を得て取りやめることを、人に発表する時の表現です。
「中止させていただきました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
何らかの理由があって、進めていた計画などの実施を取りやめることは時々あります。
例えば悪天候、安全の問題、準備不足、システムのトラブルなどです。
中止することについて関係者や利用者に発表するために「中止させていただきました」を使います。
これを使うにはその中止の理由を添え、分かりやすくすることが相応しいです。
また場合によっては「申し訳ございません」などの謝罪を付け加える必要が出ることもあります。
ただし「させていただく」は相手の許可を得て恩恵をさずかる意味合いなので、中止に関して使うのは相応しくないかも知れません。
「中止させていただきました」を使った例文
・『台風の直撃が予想されるため、本日の開店は中止させていただきました』
・『システムの不具合が出ているため、取引は中止させていただきました』
「中止させていただきました」の類語や言い替え
「中止いたしました」は、するの謙譲語となる「いたす」を用い、「させていただく」を抜きにしたシンプルな表現です。
「取りやめといたしました」は、予定していたことを止める意味の「取りやめ」を用いた形となります。
「中止を決定いたしました」は、はっきりと決めることを表す「決定」を使いた言い方です。
まとめ
物事を途中で取りやめることを発表するにあたり、「中止させていただきました」を使うのでした。
ただ中止について言い表す場合、「させていただく」は相応しくないとも言われます。
言い換える場合には「中止いたしました」などシンプルな言い回しを心がけてみると良いでしょう。