「事情を鑑(かんが)みて」とは?
ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈していきます。
「事情に鑑みて」とは?
「事情に鑑みて」とは、ビジネストークや敬語での文章などにおいて「その時々の状況次第で」あるいは「実際の状態を踏まえて」などという意味合いで使われている言い回しです。
「他のものと比べる」さまを示す「鑑みる」という語は、ビジネス上では「前例に照らし合わせてみる」様子などを表しており、上記のフレーズは「その時置かれたみなさんの立場を考慮して」などというニュアンスで使用されています。
「事情に鑑みて」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「事情に鑑みて」とは、「周りの細かい事情も軽視することがないように」ないし「関係各所それぞれの思いをくみ取りながら」などという意味合いで使われている文言です。
本来は異なる会社や組織などと共に相互間取引や共同プロジェクトなどを実施していく渦中で、その時の状況や情勢などに留意しながら対応する必要がある旨に言及することができる表現で、同時に事情を見ながら何を行いたいのかについても併記しておかなければなりません。
「事情に鑑みて」を使った例文
・『昨今の長引く円安事情に鑑みて、ここは一旦輸入取引については自粛しつつ、輸出取引の割合を増やしていくべきかと存じます』
・『販売店舗において販売スタッフの数が不足しております事情に鑑みて、スタッフ募集人員の採用枠を増やす方向で考えている次第でございます』
「事情に鑑みて」の類語や言い替え
・『現在の状況を踏まえて』
・『周りのメンバーにおける立場を考慮しながら』
・『実態に細かく合わせて』
まとめ
「事情に鑑みて」とは、ビジネストークや敬語での会話などにおいて「現場からの声に丁寧に耳を傾けながら」などという意味合いで使われている表現です。
このフレーズを使用する際にはもっている意味やニュアンスなどをきちんと理解した上で、その時の場面や状況などに応じて柔軟に使いこなしましょう。
