「今回を限りに」はかなり強い意味を持つビジネス表現です。
とても重要な場面で使われることが多い言葉ですが、ビジネス用語の「今回を限りに」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。
「今回を限りに」とは?
「今回を限りに」とは、「今回が最後の機会であり次に同じような機会はない」という意味で使われているビジネス表現です。
「限り」という言葉は「それだけで終わり」という意味を持ちます。
「在庫限り」であれば「在庫があるだけで終わり」という意味になり「今日限り」なら「今日で終わり」という意味になります。
「今回を限りに」は「今回で終わり」という意味で使われる言葉です。
終わりであることを伝える表現ですが言葉の裏に「次はない」という意味合いが強く込められています。
特別な事情により今回だけ認められる時に使うことが多く、長く続いてきた物事を今回で終わりにするなど今後の継続がないことを強調するニュアンスで使われる表現です。
「今回を限りに」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「今回を限りに」は終わりであることを伝える言葉です。
相手にとっては物事の終わりを伝えられる言葉なので内容にもよりますがあまりいい意味では使われません。
相手がすんなり受け入れずもめる可能性が高いので、説得材料になる具体的な理由や今後の方針などもきちんと伝えられるよう用意しておきましょう。
説明なしで「今回を限りに」という表現で終わりにすると一方的に関係を断とうとしている印象を与えます。
「今回を限りに」を使った例文
・『今回は限りに取引を終わりにしたいとたいと考えています』
・『今回を限りにして以降は自分一人でやっていくつもりです』
・『特別価格での販売は今回を限りに見直しいたします』
「今回を限りに」の類語や言いかえ
「今回を最後に」はほぼ同じ意味合いで使えます。
「今回だけ」は機会が一度きりの場合に用いられる表現です。
「今後一切」は例外を許さない強い気持ちがこもった言い方です。
まとめ
「今回を限りに」は使い方が難しい表現です。
スムーズに受け入れられない可能性が高いのできちんと準備してから使いましょう。
